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6月、読んだ1冊の本と桃を切る話。
こんにちは。
外に出ると汗が止まらない季節になりましたね。
去年よりも代謝が良くなったのか、
暑さが増しているのか、はたまた両方なのか。
6月、勉強中の教科書を読むことに追われ
娯楽の読書は1冊。
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瀬尾まいこさんの『私たちの世代は』
夏らしい表紙で思いがけず今の季節とぴったり。
写真が表紙であること珍しくないですか。
本を手にした時、今も、じっくり眺めてしまう。
瀬尾まいこさんの作品を読むのは実は初めて。
心温まるエピソードっと纏めてしまうと簡単で、
もっと、普段は口にはしないけれど思っている心の細部を
文字に書き起こしてくれている。
そして、字として見ることで「あぁ、そうなんだよ」っと安心する。
変化のない日々を感じていても、ふと過去を振り返ると、
誰しもがちゃんと少し少しずつと変化し歩んでいる。
たまにその変化が怖かったり寂しかったりもするけれど、
「大丈夫、大丈夫。」っと優しく背中を撫ででくれる物語。
桃を切るお話。
毎年、残暑見舞いに祖父から桃が届く。
(祖母からは素麺、この話はまたいつか)
立派な箱に1つ1つ丁寧に桃が包まれていて
赤ちゃんのお尻が並んでいる愛しさを感じる。
今では桃を切るのはささっとお手のもの。
季節の果物をさっと剝き食べることが出来る。
そんな私にするきっかけをくれる祖父が愛おしい。
届き始めは、桃ってどう切るの?
なんて検索をかけて、見よう見まねに切るが失敗。
まさに、キッチンは桃の果汁でびちょびちょ。
皮についた身をスプーンでそいで何とか食べる。
季節の果物に追いつけない自分。
桃の剥き方が年を重ねるたびに身体が覚えていく。
朝ごはんと夕食後に桃を食べる。
1年に1度、一定の期間だけ訪れるルーティン。