【読書|趣味日記】さんかく🍙
こんにちはshinshinです♪
今回は最近読んだ「さんかく」という千早茜さんの著書を読んでみました!
感想文をぜひご覧いただけると嬉しいです📕
こちらの小説は男女の"三角関係"についての物語になっており、複雑な恋愛感情を登場人物三者それぞれの目線から描かれている。
普通"三角関係"と聞くと、なんだかドロドロしていて嫌なイメージを抱きがちだが、この小説はどこか違っていて何だか上品!
おそらく千早茜さんの書く文章の美しさが影響していると思う。
舞台は京都だが、その街並みや風景が繊細な表現で描かれており、また登場人物が暮らす京町家の間取りや内観が頭の中に浮かんでくるレベルで丁寧に表現されている。
とにかく美しい文章なので一読いただきたい。
各章が食べ物の名前になっており、その食べ物がキーワードとなったストーリーが展開される。
作中に出てくる食べ物がどれも本当に美味しそうに描かれていて、著者の食べ物への愛が伝わってくる作品となっている。
【登場人物】
夕香:フリーランスのデザイナー(30代後半)
正和:夕香と元バイトの同僚で営業マン(30歳位)
華:正和の恋人で研究一筋の大学院生(25歳位)
【あらすじ】
夕香と正和は京都の居酒屋で偶然居合わせたことをきっかけに度々会うようになる。
そんな2人の共通点は "食の好み"。
色々な出来事が重なり2人はルームシェアをすることに。
元々、夕香が住んでいたルームシェア型賃貸の隣の部屋が空いていたから。
ただ男女の絡み等はなく、ただただ食事を一緒にするのみの関係。
夕香は正和と一線を画しているつもりだが、確実に生活の一部で正和を意識しながらの暮らしに変化していることを自覚。
恋愛関係ではないにも関わらず、正和は自分の本当の感情がわからなくなる。
恋愛感情は華にあるが、一緒にいて落ち着いた暮らしができるのは夕香だと感じてしまう。
同時に華は基本的に研究一筋のため、自分よりも研究を優先されることに虚しさや苛立ちを覚えるようになる。
また何か後ろめたさを感じてこの関係を華に話せずに時間が経過してしまう。
(華が研究一筋で基本的に連絡が返ってこないのも重なって)
華は研究一筋で基本的にはデート中でも何でも大学から呼び出しがあった瞬間そちらに直行するタイプ。
自分は変わっているのかと認識しつつも熱中できるものは譲れない。
また恋人の正和の前では"女の子らしくいたい"という気持ちがある。
ただ本当の自分の姿ではないからこそ、会うことや連絡が億劫になる場面もある。
そんな忙しい華も次第に正和の挙動不審な言動が気になり始める。
果たして三人はどんなクライマックスを迎えるのか!
"さんかく関係"のエンディングをぜひみなさんにも読んでいただきたいです!
なんか小説読みたいけどどれにしようかなと悩んでる方はぜひこの一冊を読んでみてください!
読み終えた後に「本当に読んで良かった」と思える小説だと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございます♪
それではまた〜!
★前回の読書感想文