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Spotifyに加入して2年の経過とその変化

■01 はじめに

音楽とテクノロジーは密接な関係にある。
それは制作する側だけでなく
聴く側、つまり再生方法の影響もある。

以前、携帯音楽プレイヤーの遍歴を書いたが
そこだけでもカセットテープ、コンパクトディスク、音楽データと
変化してきた。

そして私は2年前、サブスクリプション型音楽配信サービスを導入した。革命だった。1年前に記事を書き変化を考察したが、今回は再度その変化を記録しておきたい。ちなみに利用しているサービスはSpotifyのプレミアムプランである。


■02 サブスクリプション型音楽配信のメリット

①CDは全て段ボールに詰めて押入れへ
②オーディオ機器を処分→PC・タブレット・スマホ再生へ
③プレイリスト作成・共有が容易かつ便利
④配信のみのリリースがある
⑤入手困難な音源へのアクセスが容易
⑥ディスクガイドとの相性が良い
⑦試聴感覚で聴くことが可能
⑧視聴データを教えてくれる

①CDは全て段ボールに詰めて押し入れへ

まずSpotifyの利用によりCDを購入することが無くなった。それと同時にCDを使用する機会も激減した。つまり、CDをプレイヤーに入れたり入れ替えたりする手間が無くなった。
また煩わしいPCの音楽管理ソフトやプレイヤーへのデータ移行などの手間も無くなった。
CDを使用しなくなりインテリアと化していた為、段ボールに詰めて押し入れへ仕舞った。大型のCDラックも処分し部屋のスペースの余裕も生まれた。

②オーディオ機器を処分→PC・タブレット・スマホ再生へ

CDを片付けたことによりCDコンポを使用することが無くなった為、処分した。元々お金を掛けてなかったので移行は容易だった。
現在はPC+USBスピーカー、タブレット+Bluetoothスピーカーで再生している。住居は広く無いので問題は無い。

③プレイリスト作成・共有が容易かつ便利

今年はフェスに参加したのでプレイリストを多く使った。出演するアーティストの曲を数曲程度ずつ入れたプレイリストを作り聴くことにより新しいアーティストを知ることが出来た。
またフェス後にセットリストを簡単に作成し追体験することも可能だった。

筆者が作成したプレイリストの例

またプレイリストのシェアも容易で、関心のあるジャンルやアーティストの知らない誰かが作ったオススメリストを利用することが出来、今までとは違う音楽の幅の広げ方が可能となった。

④配信のみのリリースがある

アーティスト側もパッケージを作らなくて済む分、配信のみのリリースも行なわれるようになった。それらにアクセス出来るということである。

⑤入手困難な音源へのアクセスが容易

CDでは廃盤などの理由により入手困難だった音源を聴くことが出来るというのもメリット。私はプログレッシブロックというジャンルが好きだが、CDを購入しようとすると高価だったり市場に無かったりと様々な苦労が付きまとったがそれらから解放された。

入手困難だった音源の例

⑥ディスクガイドとの相性が良い

ディスクガイドというアナログな本との相性の良さもある。前述の通り音源へのアクセスが容易になっているため、実店舗ないしネットで購入する手間が省け、Spotifyで検索するだけなので効率的に音楽の幅を広げることが出来る。

⑦試聴感覚で聴くことが可能

気になっている曲をよりイージーに聴くことが可能となった。また新曲も通知してくれる為、再生ボタンを押すだけでその場で聴けるというのは革命的なことである。

⑧視聴データを教えてくれる

他サービスは分からないがSpotifyでは年末になると再生回数の多かった曲やアーティストなどの年間のデータを教えてくれる。
これが地味に楽しみなのだ。そしてプレイリストにまとめてくれて1年間を振り返ることが出来る。

筆者の年間ランキング


■03 同デメリット

①所有ではない
②配信されていない曲もある
③通信料が気になるので外出時にストリーミング再生は使わない
④音質の問題
⑤アルバム単位でのリスニングは減った

①所有ではない

月額料金を支払っているがあくまで利用であり、パッケージの所有ではない。
昨今のレコードブームに象徴される所有する、物質を扱う、アートワークや解説など付随する楽しみは完全に無くなっており対極に位置する。
またサブスクリプション型音楽配信サービスの今後はどうなるか分からない面もある。急にサービスを終了したり、値上げとなったりするかもしれない。

②配信されていない曲もある

アーティストにも色々な考え方の人がいるのでサブスクリプション型音楽配信サービスでは公開されていない方もいる。
金銭的な問題もあろうがそれはこの記事では取り扱わない。

③通信料が気になるので外出時にストリーミング再生は使わない

Spotifyは基本的にはストリーミングのサービスであるが、私はスマートフォンの通信料を節約したいので、外出時は予め自宅のWiFiでダウンロードした曲を聴いている。
外出時に気になった曲やプレイリストを見つけてもWiFi環境化で聴くようにしている。まあ、そういったシチュエーションは数える程なのでそこまで不便には感じていない。

④音質の問題

気にするかどうかだが、Amazon Music UnlimitedやApple MusicやTIDALといったサービスのように高音質なサービスは限られている。
Spotifyでは最高音質に設定すると320kbpsだったと思うのでそれで良しとするか。

⑤アルバム単位でのリスニングは減った

古いタイプの人間なので「アルバム1枚全体で作品である」といった考え方からの脱却が出来ず、楽曲単位での視聴に少し違和感を残している。これも気にしない人には何の問題も無い。


■04 まとめ

以上述べてみたが、私自身サブスクリプション型音楽配信サービスへの移行は完了したと見なして良い。
それと同時にCDをリッピングしたFLACデータをPC・タブレット・スマホで再生することもまだまだ多い。
自分にあった楽しみを見出したい。



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