生理の話-月経血コントロール-
⚠︎この記事は、生理がある人が、その体と向き合う選択肢の
一つとして考える、また、生理について誰かと話すきっかけ
としてほしい意図で執筆しているもので、
必ずしも月経血コントロール自体を推奨するものではありません。
「毎月1週間ほどの生理期間を楽しみにしている」というと、眉間に皺を寄せる人がいるかもしれない。
確かに若干の腹痛はあるし、臭いや不快感と闘わなくてはならないし、手間のかかる期間ではあるのだが、それでも私は楽しみにしている。自分の体が変わるさまが、なんだか面白いなと感じているんだと思う。
とはいっても、生理を経験したことのない人にとっては何のこっちゃわからん話になってしまうので、まずはざっくり説明をしておくことにする。
生理の仕組み
生理(月経)は、子宮の中で作られた卵子が、精子と結びつかないことがわかると、受精卵を受け止めるための子宮内膜がこわれ、血液と一緒にはがれ落ちる、というもの。
詳しいことは、ユニチャームさんのこちらで。
もちろん個人差があるんだけど、多くは25~38週ペースで、3〜7日間ほど経血が出る。
ちなみに排卵が始まるときは、女性ホルモンが優勢になり、体調や肌ツヤが良くなる傾向にあるんだけど、
そのあとガッとホルモンバランスが崩れるので、精神的な不調や眠気、むくみ、頭痛や腹痛などがくることがある(PMSやPMDDの症状)。まじで人体のバグ。
それで、結局精子はないのね、と生理が来る。
股から終始血が出てるので、そりゃ下腹部が痛くなったり、不調になったりするよね。生理がある人の体は、その繰り返しってわけ。
生理を経験する人の多くは10〜50代の女性なのだけど、子宮があっても生理が来ないこともあるし、女性だからといって子宮があるとも限らない。排卵をコントロールしていることもある(ピルなど)。
生理痛がひどすぎる場合、生理が来なくて焦ってる場合などは、婦人科受診をおすすめする。でもやたらめったら薄ピンク色で通いづらいよね婦人科って。
症状や期間、生理との付き合い方はまじで人それぞれなので、次は私のケースをお話しするね。
私の話
私は元々女性の体を持って生まれ、女性を自認している、20代のシスジェンダー女性。10代半ばで初経があって、だいたい32周期で5日間くらい続く。周期どおりのことが多い。若干PMDD症状と思われるメンタルの波(ネガティブ思考になる)や眠気はあるが、腹痛はいたって軽い方で。生理始めに鈍痛がして、足がひどくむくむくらい。日常生活は無理なく行えるよ。
小学生くらいで女子が集められて生理について学ぼうの授業が開催されるじゃん(?)。
あれ、私はけっこう好きだったんだよね。自分の体が変わること、自分の体と向き合うこと、その現実味。特別感。
反面、性別でくくられ授業を受けさせてもらえなかった人がいることもわかっていて。同じように生理のある人の体から生まれたんだから、知るべきだし、そういう教育はきちんと、受ける権利を与えるべき。
本題、経血コントロール
ある時から急に、股からだらだらと流れている血を扱いやすくなったんだよね。というのもたぶん、20代になって何人かと性交を経験して、自分の膣の動きや成り立ちを意識する機会が増えたからだと思う。
性交経験がなくとも、きちんとリューブゼリーをつけて、自分の指で膣口にそれとなく指を入れて、お尻の穴に力を込めたりゆるめたりすれば、膣口の筋肉の動きが何となくわかるのかもしれない。最初は痛いから、どうか無理をせずに。
さて、知りたいのは経血コントロールって何なんだ、ってことだよね。
股からふいに流れてくる経血を、トイレで排泄できるようになる、ということ。
えっまって、経血って自分の意思でコントロールできるもんなんじゃないの?って思った生理未経験者の方々、ちょっと説明させて。
経血の不快さ
そうそう、この話をしてなかったんだよね。
もちろん腹痛とかメンタル不調とか、あるよ。でも特に不快なのが、経血が流れてくるタイミングを事前に知ることはほぼ不可能だってこと。
まず、正確な排卵日を事前に予測することは一般人にとってかなり難しい。婦人科に行くと変な機械突っ込まれて、検査とかして、やっとわかるって感じ(だと思う。この辺はわかりませんすみません)。中には体感でわかる人もいるらしい。けど、あてにはならないね。
で、一般人はどうしているのかというと、過去の生理周期を記録して傾向を掴み、なんとなく生理予定日の予測を立てる。ルナルナとかのフェムテックがある時代でよかった〜!
ピルによって、事前にわかる/ずらすことなども可能らしいよ。使ったことはないから詳細はわからない。
てことで、排卵日がわからんから、
約2週間後に生理が始まるってざっくりした日にちはわかるけど、何月何日何時何分に来ます!!とはわからない。
セックス中かもしれないし、湯船浸かってるかもしれないし、会議で発言してるときかもだし、階段から足を滑らせたときかもしれない!
ふいに鼻血が出てくるように、ふいにドロッと生温かい血が股から流れてくる感覚。想像しただけで気持ち悪いでしょ。
生理用品
一般人はどうやってその不快さを和らげてるか?
そう、それで必要なのが生理用品!ナプキンとかタンポン、生理用ショーツ、月経カップ、最近はいろんな種類があるよ。
ようは、鼻血が出たときにどう止めるかって話。タオルか鼻栓か。
ショーツに何かをあてがうか、膣口から何かを入れて止めとくか、みたいな(雑)。
私は今、特に経血量の多い2日目でも生理用ショーツorおりものシートとシンクロフィット(商品名)だけで済んでいるよ。驚きでしょう。
月経血コントロールのやり方
ここまでくるのに長かったね〜!
じゃやり方を説明していくね。
①ドロッと不意に血が出てきたときに、
膣口をキュッと締める。出口で止めておく。
落ちてるハンカチを、つんっと拾う感じで力を入れる。
②トイレに行って、排尿の要領で力をゆるめる。
③何度か締めたりゆるめたりすると、
溜まってた経血が鼻水みたいな感じで少しずつ出てくる。出し切る。
これだけ!
いやそうなんよー、そもそもどうやったら止まんのよって話。むずいよね。私は大体半年(6回分)かけて習得したよ。
といっても、トイレに行く機会が格段に増えるし、経血が出てきたタイミングですぐトイレに駆け込めるわけでもないので、外出時間が長いなど、事前に難しいとわかっている日はタンポンで止血(?)しているよ。
だいたい30分〜1時間に1回、ドロッとしたかたまりが出てくるのかな。寝ている時は止まってることが多いみたい。
難しいときは段階を踏んで、
・ドロッときたタイミングを認識する
・排泄と一緒に出せるのかな?とお試ししてみる
・お尻の穴に力を入れたり、ゆるめたりする練習→膣に意識を向けてみる
とかがいいのかもしれない。
メリットとデメリット
これが知りたいよね。そうだよね。
メリット
・出てくる経血量が把握できる
・体の使い方がわかる
・わりと清潔に保ちやすい
・ゴミが減る
・トイレに生理用品を持っていく必要がない
デメリット
・トイレに頻繁にいく必要がある
・コツを掴むまで難しい
・情報が少ない
・あまり他人と共有できない
こんなところかな。
ググってみると、月経血コントロールは体に悪いとか、スピリチュアル寄りだとか色々出てくる。
正解がわからないんだけど、ひとまず自分の体で試してみて、また不調とか出てきたら共有することにしますわ。
伝えたいこと
そんなわけで、私は毎月の生理期間を楽しみながら過ごしている。どんな体の変化があるのか、わくわくしている。
特に日本では、生理について語ったり、考えたりする機会が圧倒的に少ないと思う。知らない人も多いはず。
日常生活と切っても切り離せない現象なのに、社会の中でついないことにされてしまう・学ぶ機会がないことを危惧している。別にいいじゃんいっぱい話そうよ。
そもそも月経血コントロールは、ナプキンやタンポン、ピルなどと同じような、生理をどうにかするための手段の一つでしかない。私にとっては快適なものであるというだけで、これは絶対におすすめ!とは言い切れない。
そして、本人が生理とどう向き合うかについて、非当事者がなにかを押し付けることもできないし、してはならないと思う。ので、巷で噂の「昔はできたんだから月経血コントロールできないことは甘えだ」などの考えについては、強く批判する。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!!
これを読んでこう思う、とかあったらぜひ知りたいな。
ではまた!愛を込めて。
記事では十分な確認をしておりますが、私は医療関係者では
ないので、エビデンスが不十分な部分があるかと思います。
明確な誤りなどがあればご指摘お願いします。随時修正します。
また、記事内の画像はすべてフリー素材と、
フリー素材サイトの性教育いらすとを使わせていただいています。
素晴らしい取り組み!ありがとうございます🙇♀️
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