【R.O.T. People】まだまだ、こっから。悔しさをガソリンに、どこまでも。
【プロフィール】
戸田公園「イザカヤ」店長
日下 匠太。呼び名「匠太・日下」
2001年生まれの23歳。戸田生まれ、戸田育ち。高校3年生でロットにアルバイトとして入社。専門学校を卒業後、都内のレストランに就職。コロナ禍で1年ほど働き退職。その後、20歳でロットに正社員として入社。2024年2月より店長へ昇格。
遊びでも負けるのは嫌
ーーまず、自分はどんな性格だと思いますか?
「負けず嫌い」は強いかも知れないです。負けるのは何においても嫌かもしれない。トップでありたいとか、誰よりも強くありたいとかではないんです。ただ「負けた」という事実が嫌です。シンプルに今遊びでオセロして負けたら、普通に嫌ですね。
なんか勝負事、勝ち負けがつくもの、なんとなくで終わらないものに熱を入れる期間が長かったようなのが大きい要因としてはありそうです。
今はそれが矯正されて、良くも悪くも出す場面と出さない場面があるみたいな。でも、根っこの部分には間違いなくあると思います。
自分の技術で稼ぐカッコよさ
ーーロット歴はどんな感じですか?
高校3年生の時に部活を引退しまして、「バイト探したいな」って。
地元のすごいお世話なってる方に「戸田で飲食店ないかな?」と聞いてみたんです。すると「戸田公園駅前のRISA!RISA!美味しかったよ!アルバイトすればいいじゃん」って言われたので、RISA!RISA!に電話しましたね。
当時、同じ高校の同じクラスの子とかRISA!RISA!落ちてるんですよ。「めちゃめちゃ面接ヤバいらしいよ」とか聞いた上で面接行って、なぜか受かり。それでそうですねロットに関わることになりました。
2年ぐらいアルバイトして、一度他社に入社し、再びロットに入社しました。
ーーそもそも、なんで飲食やろうと思ったの?
中学生ぐらいまでは警察官になりたかったんです。シンプルに憧れで。柔道の大会とかにめっちゃ強い警察官の人とかいるんですよ。なんか強い男がなる職業みたいなイメージを勝手に持ってて。
それで、なんか授業か何かであったんですよね。将来の職業について調べようみたいな。適職診断みたいなので、あなたはどういうタイプですか。4タイプに分けてみましょうみたいな授業があって。その結果が、圧倒的に警察官じゃなかったんです。
そこの欄の中にあったのが、いわゆる手に職をつける系。美容師さんとか、何か物を作る人というふうに作り出す仕事であったり、技術職の方で。
その時にパッと振り返ってみたら、両親の仕事が美容師・カツラ技師・ヘアメイクアーティスト・メイクと服飾。舞台の衣装を作る。ゴリゴリの手に職っていう。自分の手で稼ぐみたいな。
その時に考え方が変わって。自分の技術で稼ぐ職業ってかっこいいなと。
それから、いろいろ調べて最初、土木か料理か悩んで。建物のデザインが好きだったんで建物の構造とかすごい好きだったんですけど。料理で考えて、何か努力の方向性がわかりやすい方にしたという感じです。
料理って何か上達するために何をすればいいかわかりやすかった。ひたすら努力し続けることに対してみえやすかったり。
それが飲食を志したきっかけではありました。
中学・高校を選ぶ時点で学歴は必要ないなと思ってて。だから、高校も部活で選びましたし。大学に行く気はなかったですね。
ーー最初の職場はどうやって選んだ?
最初、めちゃめちゃホテル行くつもりだったんですよ。イメージでデカい企業=安定してると。
実際に何件も働きに学校の仕組み使ったりとか。すでにバイトしてる子がいたりして紹介して連れてってもらいまして、外資系だったり、国内だったりいろんなところで働かせてもらいましたね。それこそ夏休みに地方の方で働いてみたんですけど、何か違うなって。
なんか僕はもっと厳しい世界がいいなと。
そう感じてからはレストラン、個人店だってなって。いろいろ食べに行ってみたり、働かせてくださいって言ってみたり。学生だからこそみたいないろいろ話を聞かせていただきましたね。
それから、お世話になっている方に教えてもらったレストランに行ったんです。ご飯食べに行ったら、シェフの目の前のカウンター席で。食べ終わってから、「ここで働きたいです。これ作れるようになりたい!これめっちゃかっこいい!やりたいです!」ってお話しさせてもらって、次の次の日から働いてました。アルバイトで働いて、そのまま就職させてもらったんです。
ーー作りたかったものを作れるようにはなりましたか?
もうずっと教えてください教えてくださいって言っても「まだね、まだね」って言われて。でも、最終的には教えてもらえて、作れるようになりました。
ーーそこで得れたものはありましたか?
そのお店のキャッチコピーで「本物を身近に」っていうのがあって。
なんか僕にとって本物ってすごい遠い距離にあるもの。星付きレストラン・高級ホテル。かしこまった感じのイメージで食べるのが「本物」っていうイメージだったんですよ。
それをもっともっと近づけてしまうけど、質を落とさないで近づけるみたいなのが理念としてあって。ワインにとってもめちゃめちゃいいワインだけどグラスで開けちゃいますみたいな。なんかそういうことをやってたお店だった。楽しみ方って一辺倒じゃない、文化って変わっていくものだなっていうのはそこで感じましたね。
最初、すごいクラシックなものを教わっていたんですけど、そこには常にこれからはこうなってくんじゃない?みたいな言葉が付け足される。先って明るいなと思って働いてました。
ーーなぜ、そこを辞めたの?
理由としては大きくは二つあって、一つはシンプルに僕が体を壊した。
あと、シェフが独立するタイミングだったこと。新しいシェフを連れてくるから、もちろん残ってもいいよって言われたんすけど。シェフが変わっちゃうんだとしたら、ここでなくてもいいなと。
偶然が重なり今に至る
ーーロットに再び入社するまでの経緯は?
会社を辞めたけど、次のあてがあったわけでもなく。ホテルもありかなと思ったけど、まだコロナ禍だし。コロナ禍だからこそ、営業できないリスクがあったり。働けないのが辛いみたいな話をきいて。今じゃないなと。
飲食もすごい落ち込んでるけど、20代前半のまだ無茶がきく期間に安定にとってもしょうがないなって。
「勢いのあるところ行きたいな。でも、コロナ禍だし。でも、勢いのある人いたな、鳥羽さん!」みたいな感じが最初だったんですよ。
それで丸の内の「o/sio」に食べに行って。そしたら、たまたま前の会社の先輩が働いていて。それで面接してもらって。
話してると「今度、ロットさんと仕事するよ、もしよかったらどう?」って。急な話だったんで「考えてみます」としか言えなかったんですが。
それから、渋谷の「パーラー大箸」に食べに行ってインスタに感想を上げたら、RISA!RISA!の店長だった信さん(現:執行役員)から「それ作ったの俺だよ」ってコメントがきたんです。「どういうこと?」ってプチパニックでしたね。
そしたら、信さんはパーラーオオハシの立ち上げのために研修に行ってて。そこにたまたま食べに行って、そこで食べたものがたまたま信さんが仕込んだやつで。こんなことあるんだなーって衝撃でした。
それから、僕の中でSIOかロットで固まって。
ロットがコロナになってからRISA!RISA!でパンを売ったというネットニュースが、もう全然関係ないところから回ってきたりして。ロットが今すごい勢いがある状況だと知りました。
新店もコロナ禍で出して。恩返しじゃないですけど、何か手伝えることがあったらやってみたいなって。
それから、とんとん拍子でロットに入社させていただいたんですが、最初「料理やるんだったら、うちじゃなくない?」みたいな話から始まり。
でも、「僕はここがいいと思ったんで、ぜひやらせてください」って。
「じゃあ、よろしくね」って感じでしたね。
2日間の研修やって。研修が終わりまして2日目に「僕って結局どこで働くんですか?」って質問をした。そしたら、「匠太はね、居酒屋だよ」って言われて。
どこの居酒屋かなと思ったら、マジの「イザカヤ」で。
全然何もわからない状況でした。とりあえず、尚さん(前イザカヤ店長)に会いに行ったら「イザカヤは新店だよ」って言われ、もうなんのこっちゃで。「まだ店ないよ」みたいな。それなりに志を持って入社したのに、店ないよって。面白かったですね。笑
根っこの部分にある喜びを知れた
ーーそれから今もイザカヤで、話なんてごまんとあると思うけど一番悔しかったことはなんですか?
もう怒涛すぎてあまり覚えてないですけど、「売り上げ向上プロジェクト」をやるぞって話があったんですよ。やっと立ち上げたと思ったら、次は何ですか?って。
とりあえず「鳥羽さんが来るから、何か作れるようにしといて」って言われてたんです。当日、急遽全メニューを作ることになり・・・「とりあえずやるしかないぞ!」って作ったんですが、結構ボロボロだったんですよね。
食材が揃ってなかったり、ちょっと状態が悪い状態のものがあったり。
地獄のような空気になりました。
お𠮟りも受けましたし。今まで人生でたくさん怒られてきましたし、たくさん失敗してきましたけど。なんか言葉が適切ではないと思いますが、明確に「屈辱だな」と感じました。
もちろん、すごい方ですし、すごい方々に囲まれて、僕なんかまだまだっていうのはありますけど。僕なんかまだまだっていうのは、周りの方が思ってくださってたり、僕自身が謙虚な気持ちを持てばいいんですけど。
僕は、「僕なんかまだまだ」と思って仕事するのが嫌で。だから、その時なんか真っ向からパコーンとやられた感じがして、すごく悔しかったのはあります。
良くも悪くも、そこからとりあえず僕と尚さんの目がパキリ始めました。笑「やるぞ!結果出すぞ!」って。そこが転換期でしたね。だからこそ、そのプロジェクトが成功したといっても過言ではないと思っています。
ーー1番嬉しかった時はなんですか?
1番嬉しかった時は、明確にプロジェクトの「目標を達成しました!」の瞬間ですね。
お客様もいっぱい来てくれて、ほんとあとちょっとの時に、最後身内の方が来てくれて。それで達成したみたいな瞬間だったんですけど。
期間で言ったら別に3、4カ月くらいのプロジェクトなんですよ。言ってしまえば、その期間ちょっとアクセルをべた踏みしただけ。多分、社内ではそんなやってること知らない人の方が多かった状況だったと思うんですけど。
やると決めてやるということの大切さを学びました。
仕事の本質だと思うんですけど、根っこの部分の喜びみたいなのもがありましたね。それが結構今まで仕事してて得られてなかった部分だと思うので、めちゃめちゃ嬉しかった。
もちろん料理をしてるから、「美味しい」って言われるのは毎日嬉しいんですよ。毎日僕が作った料理をスタッフから、お客様から「美味しい」と言ってもらえるのは、もうこの仕事の一番いいところですよね。
成果物が毎日あるみたいな。それは僕がこの仕事をしてる根っこの部分。それがなかったらやってないです。
笑顔のある方で。
ーーあなたにとって「仕事」とはなんですか?
仕事とは、「生きること」ってのに近いのかなと思います。
でも、仕事をするために生きてるなんて言うつもりはなくて。生きるために仕事をしてるなんて悲しいこと言うつもりもなくて。
何か別のものとして考えがちじゃないですか。プライベートと仕事っていうのを。それは間違ってないと思ってるんですが、会社っていう社会があって、家庭っていう社会があって。なんですけど、僕は世間が言うよりも、そこまで分けて考えてないというか。
仕事をしている中で、何か得られたもので何か僕の人生に糧になってると思いますし。逆に、僕がプライベートでそう感じたと見たもの考えたことが仕事に活きていると思うし。
なんか僕っていう人生を語る上で、必要不可欠なものっていう感じだと思います。
ーーでは、あなたって「笑顔」とは?
笑顔とは「潤滑油」みたいなものだと思います。
それなりに色んな現場で働かせていただいて、当たり前ですけど笑ってるか笑ってないかのどっちかじゃないですか。
正直、笑ってない現場も好きなんです。なんか全員が殺伐とまではいかないですけど、本気でやってるっていう「プロ」として誇りを持って行動する瞬間って、実は笑ってないことの方が多かったりするなと思っていて。
それも嫌いじゃないですけど、でも圧倒的に印象に残ってたり、何か良かったなと思うのは「笑ってる現場」なんですよ。
それは何でかな?と考えた時に仕事としてやってること同じではあるんですけど、圧倒的に仕事がしやすい。
だから、笑顔があった方がきっと「いい仕事」ができる。プライベートでも笑顔があった方がいいに決まってる。
ーーそんなあなたにとってR.O.T.とは?
まず、原点ですよね。
僕が働くということを学んだのも、飲食っていうものに触れたのも。
地元のローカルの会社っていう価値観に触れたのロットが初めてですし、僕の将来を考える上では、圧倒的な影響力を持っていると思う。
こうやって、僕は1回出て戻ってきて今働かせていただいてて、与えてもらってばっかなのが一応現状ではあるので、将来僕が、どういう道に行くかまだわからないですけど、その時にもロットがあってほしいですし、戸田にあってほしい。
その時は、また別の形で一緒に働いてみたいなと思ってます。
そういう意味で、僕の原点でもありますし、今後も長い関係でいたいなと思ってます。
ーー最後です。これから一緒に働いてくれるかもしれない仲間に向けてどんなことを伝えたいですか?
ロットは「働く」っていう言葉がネガティブな言葉じゃない会社だと思います。
もちろん、仕事が嫌だなって時もあります。
でも、なんかこの飲食っていう業界を考えたりした時に、すごく月並みな言葉なんですけど、働きやすいいい会社だなと。
でも、本当にこれが本質だと思っていて。
よく聞く言葉なんですけど、あえてこの言葉を使わせてもらいます。働きやすくて、いい会社ですね。
いい会社っていう定義もいろいろあると思うんですけど。それに尽きるかなと思います。
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