子どもの言語力と想像力を育む読書習慣:動画より本が大切な理由
こんにちは。鬼パパです。
本日は「読書をする大切さ」について。子どもの教育では、“動画よりも本を読むことの方が大切だ”という意見が、一般的に支持されているように感じます。双方に良い点があると思うのですが、今回は本を読むことのメリットについて、私なりの考えを記載させていただきたいと思います。
メリット① 言語力/想像力を育むことができる
本と動画の決定的な違いとして、「内容理解の容易さ」があげられると思います。ご存知の通り動画は、『映像の動き』と『音声』によって情報が届けられるのに対し、本は『活字』と『静止画(絵本の場合)』から情報を汲み取り理解し、想像する必要があります。本の方が動画に比べて、圧倒的に脳を働かせる必要があるわけです。
例えば、以下のケースで考えてみます。
可愛らしくてファンタジーな動画ですよね。
この動画を、例えば文章にしてみると以下のような感じでしょうか。
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仕事を終えたサラリーマンの太郎は、エレベーターのボタンを慌ただしく何度も押した。今日はいつもより早く家に帰れそうだ、なんて思いながら。エレベーターのドアが静かに開いた瞬間、思わず息を呑んだ。そこには、てくてくと歩く一匹のペンギンがいたのだ。小さな足音を響かせながら、ペンギンは何事もなかったかのようにエレベーターを降り、ふと呟いた。「今日の晩飯は、イワシかのう…」。
ペンギンは南極に住む家族のために、わざわざ買い出しにやってきたのだろうか。太郎は混乱しながらも、妙に納得していた。そう——このエレベーターは、時空を超えることができる代物なのだ、と。
今回はあくまで「映像」と「活字」だけで比較してみましたが、後者は「活字」のみから、登場人物、時間、場所、シーンを汲み取り想像する必要があります。どちらがより脳を働かせなくてはならないかは明確ですよね。さらに「活字」では、登場人物の心情や情景を細かく繊細に表現することができるため、そういった点も本ならではの魅力です。
メリット② 主体的な姿勢が身につく
動画というのは「制作側のペースで流される映像を見る」行為のため、どちらかというと受動的な活動です。一方で本を読むことは「子供のペースで読み進められる」という点において、主体的な活動といえます。その為、子どもが質問をしたり、読んで感じた点を親と話したりすることで、自ら理解しアウトプットするような姿勢が身につきます。私も娘に本の読み聞かせをしていると、娘が「なんで〜なの?」と質問をしてきたり、「これは〜なんだよ!」といったように内容の説明をしてくれるため、これも本の良い点だなぁとしみじみ感じています。
言葉をうまく使えることは重要なスキル
これからの時代、AIをはじめとした技術革新が進み、学習や仕事のカタチが大きく変わってくると思います。いま、ChatGPTなどの生成AIが注目を浴びていますが、キモであるのがヒトからAIへの指示(プロンプト)です。AIは様々な作業を素早く高品質でこなしてくれますが、ヒトがAIに適切な指示が出来なければ、最適なアウトプットを出すことはできません。ですので、これからの時代こそ、「言葉をうまく使える」ことが大切になってくるのではないでしょうか。そして、幼い時からの読書習慣は、子どもの言語能力向上に大きく寄与してくると信じています。
今回、本を読むことの大切さについて考えを書かせていただきました。一方で、何より大切なのは「子どもが本の世界を楽しみ、好きになること」です。本に限らずですが、子どもが興味を持ったジャンルから与えるなどをして、まず本を好きになってもらい、色々な世界に触れるきっかけを作ること。これが親として一番大切なことなのかなと。そのために親としてどのような工夫ができるのか、これからも色々考えてみたいと思います!ではまた。
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