初恋を噛み砕く

あれが私の初恋か、と思うときれいなままの初恋って叶わなかった初恋なんだな
初恋が叶わなかったらよかった
綺麗な思い出のままにしたかった


初恋をするということより、初恋を思い出す時、綺麗な思い出だったら嬉しい。過去への執着ではなくそれを懐かしみ、よかったなと懐古するような気持ち。愛は存在するものではなく、存在するのは証拠だけだから。初恋を懐古していい記憶として捉えることが一つの愛。

その愛を私は得られなかった。
叶ってしまった初恋は、私の心を深く傷つけた、最終的に残ったのは愛ではなく、愛されていなかった証拠。

その対比として傷はわかりやすい。
傷つけたら、同じように傷つけられる。お互いに傷つけ合うかもしれないし、傷つけられた相手じゃない人を傷つけるかもしれない。逆も然り。
繰り返して生きてる


愛って結局なんなんだろう。存在するものではないけれど、その証拠が私の脳に、記憶に、心に、人生に影響をもたらすという現象が愛?

とにかく、愛というものはあまりに非現実的で抽象的なものだからこれからも考え続けよう


私は一番身近な他人同士の愛が存在しない。むしろ傷の交換をみている。愛し合ったはずの人と人が存在しているのに、最後に残ったのは憎しみで、傷だった。
私自身幼い頃から見てきた愛し合ったはずの人達が私にもたらしたのは、2人から感じる恐怖、というより愛の証拠が存在しない事実。彼らは愛の証拠を記憶しているかもしれないけれど。歪み合う2人の関係を表す言葉はまだ見つからないけど、確信しているのは私の目には愛の証拠が見えないこと。

じゃあ、私が1歳になった時、父がカードに書いた娘はかわいいよ。という言葉が今となっては父からの愛情を確かめることすらできない。記憶の中にある愛の証拠が少ないから。離れている、連絡を取らない、たまに恐ろしくなる

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