警察権力の影の歴史を抉る〜『チェンジリング』
急病の同僚に代わって休日出勤をすることになった母親が仕事を終え、急いで自宅に帰ってきた時、母を待っているはずの息子の姿はなかった。その時から息子を探し求める苦難の「闘い」が始まる──。
1928年のロサンゼルスで起きた子供の失踪事件。5カ月後に「発見」されて帰ってきた彼はまぎれもなく別人だったのですが、世間に事件の早期解決をアピールしたい警察は本人だと頑なに主張します。その後7年間にこのシングルマザーの身の上に起きた衝撃的な出来事の数々。米国史に埋もれていた実話を基にクリント