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調味料の沼

私は食べることが好きだ。
しかし、それ以上に料理を「作る」ことが好きだ。

野菜を洗うことや、魚や肉を下処理するような手間がかかることも億劫じゃない。

外食したい日だってあるが、できるだけ自炊をしたいのである。なぜなら調味料の沼にどっぷりと浸かっているからだ。

私にとって料理とは食材に対して調味料を使った実験をしているような感覚なのである。

昔から調味料の類が好きで、カルディや成城石井、久原本家、こととや、そして地方のアンテナショップなど調味料が沢山あるお店に行くと、とてもワクワクする。
テーマパークへ行くよりも、陳列された沢山の調味料を眺めるほうが私は興奮してしまう。

スーパーなどで手軽に買える調味料では満足できない身体になってしまったのだ。

さしすせそのこだわり

料理の基本とも言われる砂糖、塩、酢、醤油、味噌。

私はこの「さしすせそ」の全てがとても大好きで、色んな料理を作りながら日々実験を重ねている。

その中でも特に種類が多く面白いのが塩だ。

スーパーで売っている量の多い安い塩より、量は少ないけど値段が高い塩のほうが圧倒的に料理が美味しくなる。

我が家では現在6種類の塩を用途にあわせて使っているが、その中でもお気に入りは、きゃべつ太郎氏がお土産で買ってきてくれたあおさ万能調味塩だ。

きゃべつ氏は遠出したらお土産に調味料をくれる

口当たりはまろやかなのに塩がしっかり効いてて、絹ごし豆腐のとろろ昆布煮を作った時、このお塩を小さじ1杯入れるだけでご飯泥棒になり、
あまりの美味しさにキッチンで小躍りしたぐらい。

上記写真の左にある真鯛のだし塩を両手が少しジャリジャリするぐらいに塗って、その手で白米を握り、荒木海苔を巻いて食べたら美味しすぎておにぎり屋さんを開店したくなるレベル。

荒木海苔も美味しすぎて、ちまちま大切に食べているんだけどね。

塩以外に味噌も沢山種類があって、買うときに頭を悩ませるけど選ぶのが楽しい調味料のひとつ。

私はしょっぱめと甘めで味噌を2つ使い分てるが、最近買って感動したのはこの子だ。

カメラの調子が悪くぼやけてしまう…

甘めの味噌を探していたところ、X(旧Twitter)でかなり美味しいと書かれているのを見かけ、
スーパーで見かけるし試してみるかぁ…ぐらいの軽い気持ちで買ってみたら久しぶりに大当たり味噌だった。

沖縄の人にしか伝わらないかもしれないけど、イナムドゥチほどではないが、それに近い優しい甘さを感じる。
(イナムドゥチとはめでたい日に食べる沖縄のスープ)

ここ最近、味噌汁飲むのが習慣となって日々の楽しみになっていてる。調味料様々。味噌様々。

これじゃなきゃ嫌だ

あっさりしたものを食べたいとき、旬の野菜とお肉を蒸して、ぽん酢で食べるのが定番なんだけど
いや〜このポン酢しょうゆと出会ってしまったのが最後。

ゆず好きは見つけたら一度試して欲しい

色んな種類のぽん酢に浮気してみたけど、やっぱり元に戻ってきてしまう。

残りわずかになったら次のストック買いに行かないと不安を感じるぐらい、身体の6割の水分はゆずの村のぽん酢でできていると思う。

そして、そして、そして!
私が最近もっとも気に入っている調味料はコチラ。

七福酒造のお出汁たち。

きゃべつ太郎氏がくれたやつ

私はちょっといい和食屋さんで出てくる吸い物が大好きだ。
優しい味なのにしっかりとお出汁を感じれ、DNAに刻み込まれた前田の中にある日本が反応する。

大好き通り越し、愛しているといっても過言ではない。

自分で作ろうと思ってもあの味にはなかなかなれない。どうしたらいいものか…。
色々試行錯誤した結果、七福酒造のめんだしを入れるだけで高級感のあるお吸い物が簡単に、しかも完璧に出来上がるのだ。

アサリと菜葉を沸騰させ、めんだしを入れるだけだよ?????

すぐに使い切るの勿体無く感じてしまい、自分を労わる元気付けみたいな感覚で大切に使っている。

料理の腕をドーピングできる魔法の出汁。

最後に

みたことない調味料と出会うと試したくなる症状を持っているので、気付いたらあっという間にキッチンが調味料で覆い尽くされてしまう。

なるだけ抑えるようにしているが、それでも冷蔵庫の大半を調味料が占領している。

冷蔵庫は定番調味料ばかり

料理という名の実験を日々楽しんでいるが、どうしても母の料理のような味にならない。
こんだけ調味料を集めて試行錯誤しても、母が使っている調味料で同じように料理を作っても、やっぱり母の味にはならないのだ。

最近余っていたジャガイモで変わった料理を作ってみたくて、適当に調味料を混ぜジャガイモナムルを初めて作ってみたのだが、きゃべつ太郎氏が一口食べるなり目を輝かして『これ昔によく食べたお母さんの料理と同じやつだ!!!』とパクパク勢いよくたいらげていた。

たまたま適当に作った私の料理で懐かしい気持ちになってもらえたことはとても嬉しかった。

どんなに高いコース料理を食べようが、人気のお店に並んで食べようが、母の料理に勝てるシェフはこの世にいないと思う。




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