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モーツァルトとフォーレのレクイエム

グリーン・エコーさんの公演を聴いてきました。フォーレのレクイエムとモーツアルトのレクイエムです。

自分は通奏低音を弾くので、どうしてもオルガンに耳がいってしまいます。奏者は室住素子さん。モツレクのほうは数字付きバスなので、右手はどんなふうに入れるのかなと興味を持って聴いていました。フォーレクはオルガンパートがありますが、足鍵盤のパートはないのでこういう場合は足鍵盤でバスを足すのでしょうか?(オルガン弾く人教えてください)

フォーレクの最も美しい曲でPieJesusがありますが、これはより音程の純度を上げられる古典調律でやったらほんとうに美しいのではないか、と思ったりしました。しかし、ほかの楽章では転調で調号がかなり増えるし楽章の合間に調律するわけにはいかないので、そうすると古典調律のオルガンをもう1台用意することになってしまいますね(予算が許せば)。

後半はモツレクですが、こちらはそんなに多調号は出てこないので、休憩の合間にモツレクに相応しい調律にし直して…とかよぎりますが、そもそもオルガンの調律にここまで拘る人はいるんでしょうかね、古楽器とやるならまだしも。

余談ではありますが、昨年はどこかでフォーレのレクイエムをフランス式ラテン語で歌ったという公演がありました。フランス音楽はフランス語の動きから派生すると考えれば、それはまた新しい響きを得られたことと思います(実際「新しい発見があった」との中の人のコメントもありました)。この動きは徐々に浸透していくと感じています。

近代の作曲家は教会旋法の見直しもあって、とはいえフォーレクは教会旋法で書かれてるわけではないのですが、ほかの解説とか読んでるとその片鱗を見ることができる、みたいなことも書かれています。そういえば最初の入祭唱~Kyrieはかなりドミナントが強く打ち出されているのもそのせいかもしれません(私の薄い見解です)し、モーツァルトもフォーレもバロックやルネサンスの書法やカトリックのミサの形式を知ってる筈なので、前の時代に遡ってミサを知るのもやはり面白いかも、と思います。

オルガンは大阪からアーレンオルガンを調達したそうです↓(リンク先で画像が見られます)https://x.com/greenecho_jp/status/1765317554996662615?s=20

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