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美術館とお寺と猫
2024年9月27日 17:50
(承前) ——首都圏を離れたての筆者による「別れが惜しいミュージアム」。 前回のポストは無料情報を多く載せたからか、非常に伸びがよい……みなさんそれぞれやりくりをして、ミュージアム・ライフを送っていらっしゃるのだなと感じる。 思えばコロナ禍のあたりから、美術展の観覧料は右肩爆上がり。2020年秋の東京国立博物館「桃山―天下人の100 年」が一般2,400円で、当時はずいぶん驚いたものだ。現
2024年9月6日 14:33
熊本藩主・細川家に伝わった博物図譜を紹介する、今年4月27日から6月23日まで開催されていた展覧会である。 主要な出品資料は、6代藩主・細川重賢(しげかた 1720~85)ゆかりの品。 重賢は「宝暦の改革」と呼ばれる藩政改革を主導した名君であると同時に、動植物や昆虫、魚類などに興味をもち、その生態を細かく記録、深く知ろうとした学究肌な一面があった。 重賢が描かせ、手元に置いた図譜の類を