せっかちな頑張り屋さんのセルフケア
なにかとせっかちな頑張り屋さんは、いろんな行動も早かったり、アクティブに動けたり、時間を無駄にするまい!みたいな感じで動かれている方が多いように感じます。
せっかちではない私からしたら学びたいところがとても多いのですが、せっかちな人特有の身体の緊張も。
身体の緊張はいろんなことが原因で起こりますが、せっかちな頑張り屋さんの場合は、その「せっかちさ」に大きな原因があると感じています。
ちょうどそんなクライアントさんといろいろなあるあるを話して盛り上がっていたところだったので、それについて傾向と対策をまとめておきます。
傾向①ついつい詰め込みすぎる
スケジュールをついつい詰め込みすぎるのもこのタイプかと。特に、何か趣味や習い事をしていたりする場合、練習やレッスンを詰め込みがちです。
楽しいから、上手になりたいから、など理由は様々ですが、それによって身体の調子を崩すことも。
傾向②とにかく動きがち
ついつい詰め込みすぎて身体の調子を崩したりすると、「練習のしすぎじゃない?休んだら?」と側から言われることも多いのですが、このタイプの方々は、休んだところで、「代わりに他のことをやってしまう」こともよくあります。
たしかに休息って大切なんですが、なかなかせっかちな頑張り屋さんは「休息」がとれないんですよね。
傾向③強く握りしめがち
鞄や荷物、メモを取るペン、お箸やフォーク、ハンドルや包丁、、、そんな手に持つものを強く握りしめてしまいがちなのも、よく見かけます。
手に荷物を持っていたり、何かしたらの手作業をした後、ものすごーく前腕や肩周りが疲れていることはありませんか?
それゆえ起こること
休息も少なめに、とにかくアクティブに、あっちへこっちへとスケジュールを詰め込んでいくと、体力的な疲労ももちろんありますが、身体が緊張してしまいがちになる、ということもポイントです。
せっかちな方は、動きも早めであることが多く、歩くのが早かったりもします。
早く歩くのは良い運動、、、でもあったりしますが、四六時中では大変。でも、それに慣れてしまっているので、つい早く歩いてしまったり、ゆっくり歩こうにも、早く歩く身体の使い方が癖になっていると、ゆっくり歩くのが難しかったりもするんですよねぇ。
対策①ちょっとした動作をゆっくりやってみる
例えば、お料理をするときに、いつもより少しゆっくり目に丁寧に野菜を切ってみたり、洗濯物をゆっくり畳んでみたり、ゆっくり階段を上ってみたり。
もちろん、急いでいる時はやる必要はないですし、最初は1日1回でも大丈夫です。大したことじゃないときに挑戦してみるのがおすすめ。
「今そんなに急ぐ必要ないよな」という時に試してみてください。スピード感を変えるだけでも、身体の緊張はゆるみやすくなります。
対策②ちょっとだけ立ち止まってみる
冷たいペットボトルやコップを持った時に「冷たいな。何度くらいなんだろう?」と思ってみたり、買い物袋をさげながら「なかなか重いな。何キロくらいあるんだろうな」と感じてみたりするのもおすすめです。
そうやって、ふと、普段意識しない比較的どうでもいいことに意識を向けてみると、ちょっとだけその瞬間、気持ちが立ち止まることができます。それも身体の力を抜くにはプラスです。
対策③空間を認識してみる
外に出た時には空の広さを認識しながら見上げてみたり、狭い電車から降りた時には、電車よりは広いその駅の空間を感じてみる。
大都会に住んでいると、どこに行っても人がいて窮屈に感じることもあるかもしれませんが、見晴らしの良いところへ行ったときや、少しだけでも人気が少ない広い空間に行った時には、その広さを実感してみます。
決して「ひろーい!」と思えなくてもいいんです。「さっきいたところよりは広いな」程度からでもOK。
これもまた少し立ち止まることにも繋がりますが、チャキチャキ動いていると、地球の上に立って動いていることを忘れてしまいがちなので。空間認識は、身体をゆるめる手助けをしてくれます。
対策④力加減を疑ってみる
傾向③で書いたように、握りしめやすいがゆえに、腕や肩の緊張につながっていたりします。
なので、「はたして、これを持つのに、こんなに握り締める必要があるだろうか?」と疑ってみるのがおすすめです。
対策①と②をすることで自然に力加減が改善されことも望めますが、力加減に意識を向けることでスピード感が変わることもあるので、対策①や②がうまくいかない時には、一度試してみてください。
「筆圧はこんなに必要なかった」
「そんなに握りしめなくても包丁でちゃんと切れた」
「何も持ってなくても握りしめてる癖があった」
など、意外に発見があったりするものです。
最後に
せっかちさんの性格自体を変えるわけではないんです。最初に挙げたように、私が出会ってきたせっかちな頑張り屋さんは、せっかちが故に身体が緊張して力んでしまうことがあったり、ぶつけてしまうことがあったりしながらも、
とてもアクティブで、同じ時間の中で私の数倍いろんなことができる方々でした。
それで身体も問題なく人生いい感じなら、特にここで書いたことは気にする必要はないんですが、
・動きの指導で注意されてもなかなかできない
・やたら身体がかたくなりやすい
・身体を休ませたいのに、休ませるのが苦手
なんていう方は、ちょっとだけ紹介した対策を試してもらってもいいかも、なんて思います。
ちょっとゆっくりな動作に慣れてくる時、きっと「おや?ちょっと身体が楽かも」と感じる瞬間が出てくると思いますよ。