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【山田真山】 掛け軸 / 紙本・墨彩 査定 鑑定 買取 致します


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山田 真山
紙本・墨彩


◎ 山田真山の芸術

山田真山(やまだ しんざん、1885年 - 1977年)は、沖縄出身の彫刻家であり画家です。本名は渡嘉敷兼慎(とかしき けんしん)で、沖縄県那覇市壺屋で士族の家に生まれました。彼の芸術は、彫刻と日本画の両方において多岐にわたる活動を展開しました。

幼少期に父親を失い、貧困の中で成長した山田真山は、その器用さを活かして大工の修行を始めました。20歳で東京美術学校に入学し、木彫科と彫塑科で学び、山田泰雲と高村光雲に師事しました。その後、清国北京芸徒学堂で教授として教鞭を執り、帰国後は東京美術学校で小堀鞆音に日本画を学びました​。

山田真山の代表作には、彫刻作品として「林和靖像」や「聖観音像」、「黄初平像」があり、これらの作品は宮内省御用品として評価されました。日本画では「降魔之図」や「山路之図」、「琉球藩設置の図」などがあり、これらは文部省美術展覧会や聖徳記念絵画館に奉納されました。

1940年に沖縄に帰郷し、1945年の沖縄戦で二人の息子を失ったことを契機に、平和への願いを込めて「沖縄平和祈念像」の制作に取り掛かりました。この像は彼の死後、1978年に完成し、現在は沖縄平和祈念堂に安置されています​​。

山田真山の芸術は、伝統的な技法と独自の表現を融合させ、沖縄の文化や風景をテーマにした作品が多く、その影響は後世の芸術家にも広がっています。彼の作品は、沖縄県立博物館・美術館や各地の美術館で展示されており、その芸術的遺産は今日でも多くの人々に愛されています​​。


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