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【原口典之】 ドローイング、リトグラフ、シルクスクリーンなど各種版画 査定 鑑定 買取 致します



「オイルプール」(1977年)。テヘラン現代美術館収蔵
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原口 典之
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◎原口典之の芸術

原口典之(はらぐち のりゆき、1946年8月15日生まれ)は、神奈川県横須賀市出身の日本の美術家であり、2020年8月27日に逝去しました。彼は日本大学芸術学部美術学科を卒業し、1960年代後半から美術家としての活動を開始しました。特に「もの派」の主要アーティストとして知られています。

1977年、ドイツ・カッセルで開催された国際美術展「ドクメンタ6」に、日本人作家として初めて選出されました。この際、彼は廃油を満たした巨大な鉄のプール「オイルプール」を出展し、欧米中心の美術界に大きな衝撃を与えました。この作品は展覧会終了後、イランのテヘラン現代美術館に展示されています。続いて、パリ市立近代美術館での「第10回パリ青年ビエンナーレ」にも参加し、1978年にはデュッセルドルフのGalerie Alfred Schmelaで海外初の個展を開催しました。

原口の作品は、鉄や廃油などの工業的な素材を用い、物質そのものの存在感や質感を強調するものが多いです。彼の代表作である「オイルプール」は、廃油を満たした鉄製のプールであり、黒く光る油の表面は深遠な静けさと物質の重厚さを同時に感じさせます。この作品は、物質と空間、人間との関係性を再考させるものであり、観る者に強い印象を与えます。

また、彼は戦闘機の部品を用いた作品も制作しています。例えば、戦闘機の後部を輪切りにした作品「ファントム」は、薄いアルミニウム製でありながら、物質的な力強さを感じさせます。この作品は、戦闘機という殺戮兵器の中身を取り除き、外殻のみを提示することで、物質としての存在感と同時に、その空虚さや無力さをも表現しています。

原口は、自身が「もの派」の一員として見なされることについて、「もの派なんて存在しない」と述べています。彼は、特定の運動やグループに属するのではなく、個々の作家がそれぞれの視点で物質と向き合い、世界と感応することが重要であると考えていました。そのため、彼の作品は既存のカテゴリーに収まらない独自の表現を追求しています。

彼の作品制作においては、日常生活の中で目にする工業製品や廃材など、既製品を素材として取り入れることが多く、その素材が持つ歴史や背景、質感を活かしながら、新たな視点で再構築しています。これにより、観る者は普段見慣れた物質や素材に対して新たな認識を持つことができます。

原口の作品は、日本国内のみならず、海外でも高く評価されています。2001年にはミュンヘンのレンバッハハウス美術館で個展「NORIYUKI HARAGUCHI」を開催し、2007年にはハンブルク美術館でのマレーヴィチへのオマージュ展「Das Schwarze Quadrat. Hommage an Malewitsch」に参加するなど、国際的な舞台で活躍しました。

彼の作品は、物質そのものの存在感や質感を追求し、観る者に新たな視点や問いかけを提供しています。その独自のアプローチと継続的な活動は、現代美術の重要な一翼を担っています。2020年に逝去しましたが、彼の作品と思想は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

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