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【狩野山雪】日本画 / 紙本・彩色 査定 鑑定 買取 致します


狩野 山雪
紙本・水墨


◎狩野山雪の芸術

狩野山雪(かのう さんせつ、1590年 - 1651年)は、江戸時代初期に活躍した日本の画家であり、狩野派の一員として知られています。彼は肥前国(現在の長崎県)に生まれ、幼名を彦三と称しました。父の死後、叔父の勧めで狩野山楽に弟子入りし、その後、山楽の娘婿となり、狩野家の後継者として活動しました。

山雪の作品は、幾何学的な構図や独特の筆致で知られています。代表作の一つである「老梅図襖」は、老いた梅の木を大胆な構図で描き、その幹の曲線や枝の配置に独自の美学が感じられます。また、「雪汀水禽図屏風」では、雪景色の中で水鳥が佇む静寂な情景を描き、繊細な筆遣いと淡い色彩が特徴的です。

彼の作品には、水平や垂直を意識した幾何学的な構図が多く見られ、これが山雪の独自性を際立たせています。また、自然の風景や動植物を題材にしながらも、抽象的な表現や大胆なデフォルメを取り入れることで、伝統的な狩野派の様式に新風を吹き込みました。

山雪は、絵画制作だけでなく、絵画史の研究や蔵書家としても知られています。彼の子である狩野永納が著した『本朝画史』は、日本初の画伝書として評価されており、山雪の草稿を基に永納が完成させたものとされています。

晩年、山雪は義弟の金銭トラブルに巻き込まれ、投獄されるという不遇な時期を経験しました。その後、九条家の尽力により出獄しましたが、この時の心労が影響したのか、1651年に62歳で亡くなりました。

山雪の作品は、現在も多くの美術館や寺院で所蔵されており、その独特な画風は高く評価されています。彼の作品は、伝統的な日本画の枠を超えた革新的な表現として、後世の画家たちにも影響を与えました。

総じて、狩野山雪は、狩野派の伝統を受け継ぎながらも、独自の視点と技法で日本絵画史に新たな風を吹き込んだ画家であり、その作品は現在も多くの人々に愛されています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%A9%E9%87%8E%E5%B1%B1%E9%9B%AA#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Portrait_of_Kan%C5%8D_Sansetsu.jpg

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