【平山郁夫】 版画 / リトグラフ シルクロード 作品査定 鑑定 買取 致します
『平山郁夫の世界』は、平山郁夫の画業60年を概観する画集です。院展出品作を中心に、代表作62点を収録しています。出世作である「仏教伝来」（第44回院展）から、第91回院展の「神峰黄山雲海図」までが含まれ、各作品には美術館学芸員らによる解説が付されています。
◎平山郁夫のシルクロード
平山郁夫（1930年～2009年）は、日本を代表する日本画家であり、特にシルクロードをテーマとした作品で知られています。彼の作品は、仏教やシルクロード、世界の文化遺産などを題材に、人類の悠久の歴史を壮大なスケールで描き出しています。
平山郁夫のシルクロードを描いたリトグラフ作品は、多くのシリーズとして制作されており、その中でも特に「絲綢之路天空（シルクロード）」や「シルクロードを行くキャラバン」などが有名です。例えば、「絲綢之路天空」は、背景に天山山脈の支脈である火焔山の一端を描き、古代のキャラバンが物質や思想、宗教や文化を東西に運んだ様子を表現しています。
これらのリトグラフ作品は、平山郁夫自身が監修し、熟練した職人の手によって丁寧に仕上げられています。高品質の岩絵具や顔料が用いられ、1つの作品に多くの版数と色数が使用されることが特徴です。例えば、「シルクロードを行くキャラバン（西・月）」は、35版37色で制作されており、月に照らされる人々とラクダの姿には、作者の平和への願いが込められています。
これらのリトグラフ作品は、限定部数で制作されており、各作品には平山郁夫の直筆サインと限定番号が入っています。そのため、コレクターや美術愛好家の間で高い評価を受けています。また、これらの作品は、東京・銀座や京橋の翠波画廊などで販売されており、実際に画廊で作品を鑑賞することも可能です。
平山郁夫のシルクロードを描いたリトグラフ作品は、彼の平和への祈りや仏教への深い理解、そしてシルクロードというテーマに対する情熱が色濃く反映されています。これらの作品を通じて、観る者は古代の交易路であるシルクロードの壮大な歴史や文化の交流、そして平和への願いを感じ取ることができます。
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