【坂本善三】油彩画 査定 鑑定 買取 致します
坂本 善三
キャンバスに油彩
◎坂本 善三の芸術
坂本善三(1911年–1987年)は、熊本県阿蘇郡小国町出身の洋画家で、特に「グレーの画家」として知られています。彼の作品は、グレーや黒を主体とした独特の抽象画で、東洋の美学と寡黙さを象徴するような静謐な世界観を持っています。彼のスタイルは「沈黙の錬金術師」とも評され、国内外で高く評価されました。
1929年に大津中学校を卒業後、東京に移り岡田三郎助に師事します。その後、帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)に入学し、西洋画を学びました。1931年には「独立美術協会展」に初出品し、その後も独立美術協会を中心に活動を続けました。第二次世界大戦後、坂本は熊本に戻り、阿蘇の自然を背景に制作を再開します。当初は写実的な風景画や静物画を描いていましたが、徐々に抽象画へと転換していきます。
1950年代後半には、ヨーロッパ各地を巡る旅を行い、特にフランスやスペインでの経験が彼の作風に大きな影響を与えました。帰国後、作品はさらに抽象的になり、グレーを基調としたミニマルで静かな作品が増えていきました。この頃から彼は「グレーの画家」として知られるようになります。彼の作品には、東洋的な静けさと西洋の抽象表現主義の融合が感じられ、坂本の独自の世界観が確立されました。
坂本はリトグラフにも精通し、1986年にはパリのFIEST展で「構成80」という作品で専門家賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けました。また、熊本に拠点を置きながらも、九州産業大学の教授として後進の指導にあたり、熊本の美術界に多大な影響を与えました。
坂本善三の遺産を継承するため、1995年に熊本県小国町に坂本善三美術館が開館しました。この美術館は、世界で唯一の全館畳敷きの美術館としても知られ、訪れる人々にリラックスした雰囲気の中で坂本の抽象画を鑑賞できるユニークな空間を提供しています。坂本の作品は、シンプルでありながらも奥深く、阿蘇の雄大な自然と調和した美術館で鑑賞することによって、彼の芸術がさらに深く感じられると評判です。
坂本善三の作品は、東洋と西洋の要素を融合させた独特の抽象表現で、現代アートの一部として今なお高く評価されています。彼の作品を通して、静けさと無限の広がりを持つグレーの世界に触れることができます。
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