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【松谷武判】 ミックスドメディア 査定 鑑定 買取 致します

000年に西宮市大谷記念美術館が編纂・刊行した、松谷武判(まつたに たけのり)の作品に焦点を当てた展覧会の記録です。松谷武判は日本の抽象画家で、特に1960年代以降の「具体美術協会」や、ヨーロッパでの活動を通じて知られています。

◎松谷武判の芸術

松谷武判(まつたに たけさだ、1937年生まれ)は、日本の現代美術家であり、60年以上にわたり独自の表現を追求してきました。彼は大阪府大阪市に生まれ、1960年代前半に「具体美術協会」の第2世代の俊英として注目を集めました。当時、新素材であったビニール系接着剤(ボンド)を用いて有機的なフォルムを生み出すレリーフ状の作品を制作し、その革新的な手法で評価を得ました。

1966年、松谷はフランス政府給費留学生として渡仏し、パリを拠点に活動を開始しました。パリでは、現代アートの最前線であった版画の領域で新たな取り組みを始め、平面メディアにおける空間性と時間性の探求を深めました。その結果、幾何学的でありながら有機的なフォルムと鮮烈な色彩を特徴とするハードエッジの表現へと移行しました。

1970年代後半からは、紙と鉛筆という身近な素材を用いて制作行為の原点に立ち返り、黒のストロークで画面を塗り込めることで生命的な時間を内包させる表現を確立しました。さらに、ボンドによる有機的な造形に鉛筆の黒を重ねた作品にも取り組み、新たな境地を開拓しました。これらの作品は、建築空間を取り込んだインスタレーションとして展示されることも多く、同時にパフォーマンスでも独自の個性を発揮しています。

松谷の作品は、物質が示す表情や肌理、存在感と生命の波動、流動を交錯させる優れた制作として評価されています。彼の創作活動は、2017年のヴェネチア・ビエンナーレや2019年のパリ、ポンピドゥー・センターでの回顧展などを通じて、国際的な評価をさらに高めています。近年では、特定の手法や表現にとらわれることなく、ますます自由で大らか、大胆でありながら繊細さをたたえた制作を続けています。

2024年には、東京オペラシティ アートギャラリーで国内初の包括的な回顧展が開催され、初期から最新作までの作品、資料、映像など200点以上が展示されました。この展覧会では、松谷の多様な表現とその進化の過程が紹介され、観る者に新たな発見と感動を提供しました。

松谷武判の芸術は、物質と身体、時間と空間の関係性を深く探求し、その豊かな多様性で観る者に語りかけ続けています。彼の作品は、現代美術における重要な位置を占め、今後もその影響力は増していくことでしょう。


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