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【彼末 宏】油彩 査定 鑑定 買取 致します


『彼末宏展』は、1985年に有楽町アート・フォーラムで開催された彼末宏の自選展に際して、日本経済新聞社と西武美術館が編集・発行した展覧会図録です。この図録には、彼末の代表的な作品が多数収録されており、彼の独特な画風や創作の軌跡を辿ることができます。また、瀧悌三による寄稿や、田中一光が手掛けた表紙デザインなど、内容も充実しています。

◎彼末 宏の芸術

彼末 宏(かのすえ ひろし、1927年8月31日生まれ、1991年10月27日没)は、昭和から平成初期にかけて活躍した日本の洋画家であり、東京芸術大学の名誉教授でもありました。彼の作品は、暗色の地に明るく鮮やかな色点がきらめく独自の画風で知られています。

東京で生まれた彼末は、父親の仕事の関係で小学生の時に北海道小樽市に移り、北海道立小樽中学校を卒業しました。その後、陸軍士官学校に進学しましたが、幼少期からの美術への情熱を捨てきれず、1946年に東京美術学校(現・東京芸術大学)油画科を受験しました。初回の受験では、面接官であった梅原龍三郎教授から「陸士にいたものがなぜ美術学校を受けるのか」と問われ、「小さい頃から美術が好きであったから」と答えたものの、不合格となりました。しかし、翌年再度受験し、同じ質問に同じ答えを返したところ、その熱意が認められ、合格を果たしました。これにより、梅原龍三郎教室の最後の生徒となりました。

1952年、東京美術学校を首席で卒業した彼末は、同校の助手として勤務しながら、国画会展に作品を出品し、1954年に新人賞、1957年には国画会賞を受賞しました。1958年には西欧学芸研究所から奨学金を受けて渡欧し、ヨーロッパの美術動向に触れました。特に、当時流行していたアンフォルメルや暗い色調の影響を受け、帰国後の作品に反映させました。

帰国後、1960年に国画会会員となり、1969年には東京芸術大学の助教授、1980年には教授に就任しました。教育者としても多くの後進の指導にあたり、日本の美術界に貢献しました。彼の作品は、初期にはサーカスの芸人たちを題材にした明るい色調のものが多く見られましたが、1970年代中頃からは黒を基調とした幽玄な作風へと変化し、独自の世界観を築き上げました。

彼末の作品は、国内外の展覧会で高く評価されており、個展も多数開催されています。1985年には西武美術館で個展を開催し、1988年には日本橋高島屋で個展を行いました。1991年には東京芸術大学資料館で退官記念展が開催されました。

1991年10月27日、呼吸不全のため東京都港区の慈恵医大付属病院で逝去。享年64歳。彼の作品は、現在も多くの美術館やコレクターに所蔵され、その独特の美的感覚と技法は、多くの人々に感動を与え続けています。


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