おすすめ本紹介:六人の嘘つきな大学生
えっ!さらに犯人がいるのかと驚かされた一冊
読んでいて「犯人はこの人か」と思ったら
まだ半分しか進んでいませんでした…
「え?!この人は犯人じゃなくてまだ話があるのか」と驚かされました
後半判明する伏線が多いため
「あのときのあの動きはこういうことだったんだ」と
読み返さないと回収できません
ブクログで高評価(★4.3)なだけあり
とてもおもしろかったです。
就活がテーマに見えて人の多面性が裏テーマ
初めは就活にまつわる
ミステリーと思いきや
だんだん話が深くなっていきます
実際の就活ではこんな事件は起こらないと思われますが笑
一方で就活では他人のある一面しか見えないというのは事実
それを月の見え方に例えていてとても考えさせられました
自分が思っている他人のイメージってその人の一部しか見えていないし、
そのイメージは簡単に変わってしまうもの
実際真犯人よりも
ある女性の心のうちの描写がメインになっています
犯人探しが問題ではないのです
就活の描写がとてもリアル
新卒の就活?
わたしは10年以上も前の経験ではありますが(寂
あるある!と膝を打ちつつ読めました
心情も理解できます
採用する側もされる側も手探りで
完璧な人材を採用することはできないということが理解できました
就活生はこれを読んだら数多くの「お祈りメール」が届いても
自分を否定された気持ちにならないかもしれません
この本もおすすめ
就活がテーマの小説つながりで
「何者/朝井リョウ」
こちらも最後にしかけがあります
六人の嘘つきな大学生が何者と違うところは
話が完結する感を与える点
朝井リョウさんはリアルで
主人公が救われないことも多々ある話が多いです