
大切なものを見失う瞬間
図書館のおはなし会に参加したその日のことです。
息子はじっとしていられなくてお部屋を出たり入ったり。終わったあともベビーカーに乗りたくなくてそっくり返って大騒ぎ。
そんなときに母親であるわたしの意識を支配するのは、息子の気持ちでもわたしの気持ちでもなく、周りからどう見られるかということ。
周囲に申し訳なさそうな顔をして、「ねぇお願い」と力づくで言うことを聞かせようとするわたしは、息子の目にはどう写っていたのでしょう。
せめて、息子と目をあわせてコミュニケーションが取ることを第一に考えて、落ちつかせるための手段をとればよかった。
日々を過ごしていると、ちゃんと把握しているはずの大切なものが、見えなくなる瞬間が何度も訪れます。
でもそんな自分に不快感を持つことは、できたから。
今この瞬間から、変えていける。そう信じています。