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キーストーン・ハビットで始める習慣化
日常のちょっとしたことを変えれば、良い習慣化が芋づる式に達成される、そんな記事です。「習慣の力(チャールズ・デュヒッグ)」から事例を引用しながら学んでいきます。
習慣の力(チャールズ・デュヒッグ)
キーストーン・ハビット(要となる習慣)とは、一つの習慣に狙いを定めることで、他の行動にも変容をもたらすようなものを指します。チャールズ・デュヒッグの「習慣の力」には、そんなキーストーン・ハビットの事例が幾つか紹介されています。
喫煙をやめたリサの例
夫に裏切られ、離婚をしたリサは、あてもなくエジプトのカイロに旅に出ました。彼女は精神状態もボロボロの中、タクシーを使って何とか観光に出かけます。彼女はふと、「人生には目標が必要だ」と思い立ちました。またいつか、エジプトに戻ってきて、この広大な砂漠を横断しよう、と。
それは常軌を逸した考えだと、リサにもわかっていた。健康状態は悪いし、太り過ぎているし、貯金もない。目の前の砂漠の名前も知らないし、そんな旅が本当にできるかどうかすらわからなかった。しかしそんなことは問題ではなかった。何か没頭できるものが必要だった。リサは1年で準備しようと決めた。それを成功させるためには何かしらの代償は払わなければならない。
特にたばこはやめなければならないだろう。
この、「たばこはやめよう」と考え、実際に彼女はたばこをやめました。そうすると、彼女の生活の様々な面に変化が引き起こされます。
旅行から戻って6カ月、彼女はたばこをやめてジョギングを始めた。すると食生活や働き方、睡眠、貯金のしかたも変わり、仕事のスケジュールをきちんと決め、将来の計画を立てるようになった。走る距離も伸び、ハーフマラソンからフルマラソンを走るようになった。大学に戻り、家を買い、婚約もした。
そんな変化を起こす中、彼女はある研究者の目に留まり、脳の神経パターンの研究に協力をします。一つの発見として、これまでの習慣を司っていた神経パターンが、禁煙によってもたらされた新しいパターンにより書き換えられていたのです。
この研究から、リサは「喫煙」という一つの習慣を変えることに専念したことで、他の面でも変化をもたらしたことが示されました。
アルコア社のオニールCEOの例
アルコア社のCEOに就任したオニールCEOは、企業単位でキーストーン・ハビットを活用しました。彼は、CEO就任後にこう呼びかけました。
「・・・一つだけ、話し合いの余地のないことがあります。それは安全です。社員が怪我をしないよう、考えうるすべての手を打ってもらう。その点で私に反論するつもりなら、君たちが必ず負けると思ってほしい」
社員の誰かがけがをしたら、その防止策とともに、24時間以内にオニールに報告されるシステムが作られました。その結果、社内の連絡システムの効率化は大きく改善され、また、社員の提案が突然認められるような事例も出てきました。
そういった会社に勤めていることで、個人の意識も変わってきます。
「2~3年前、自分のオフィスで窓からナインス・ストリート・ブリッジを見ていると、安全装備を正しく使っていない労働者がいることに気づきました」現在のアルコア保安部長であるジェフ・ショッキーが言う。一人は橋の手すりに乗っていて、別の一人がそのベルトをつかんでいた。彼らはハーネスもロープも使っていなかった。「彼らは別の会社で働いているのだから、自分には何の関係もないのですが、私は反射的に席を立ち、5階分の階段を降りて橋まで歩き、そこで働いていた男たちに、君たちは命を危険にさらしている。ハーネスか安全装備をつけなければだめだと言いました」
事例から学べる事
個人にせよ、企業体にせよ、今の生活ややり方を改めようとするときに、目につく悪いところのすべてを変えようとすると、意志の力に負けてしまい、うまく行かないことが多いです。
まずは、システムの一部だけでも良いので、徹底的に変えてみる。そのためには、全体によく目をこらして、勘所になる習慣を一つ、取り上げる必要があります。
また、アルコア社のオニールの事例から、「これ」と決めたら、その習慣化を支えるシステム作りが欠かせません。個人であれば、その習慣を一つだけ、毎日貫き通せるようなメモ記録やアプリなどのシステムが必要になるかもしれません。
私は過去に、「継続する技術」というアプリを使って、ジョギングの定着に成功しました。このアプリは、キーストーン・ハビットを支えるのに最適なアプリの一つだと思います。
まとめ&参考記事
習慣化を生活全般に展開するには、キーストーン・ハビットを見極めて、それを徹底すること。その徹底化のためのシステムを構築すること。他のnoterさんにも、この考えを適用して、成功をされた事例が多くありますので、参考記事としてご紹介をします。