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詩のようなもの・詩または物語

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#心理

パン屋のなぞなぞ

パン屋のなぞなぞ

A「ねぇねぇちょっときいて。」

B「なんのはなしですか?」

A「なぞなぞ考えたの。
なぞなぞだしてもいい?」

B「いいですよ。」

A「じゃあいくね!」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ゆうがた
まちのパン屋さんで
かってくれるお客さんを
まっている
うれのこりのパンたちが
おしゃべりをしていました

気取り屋のパリジャン
心のひろいナン
落ち着いたあんぱん

の3人です

「次に誰が

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【詩のようなもの】豆腐を買いにゆく心理

【詩のようなもの】豆腐を買いにゆく心理

女は

疲れたのだ

言い争いにも

話し合いにも

繰り返しても

また同じこと

消えてしまいたい

もはやその心情を

説明する気力もない

けれども

ほんのわずかだが

また戻って来れそうな

感覚もある

家路ににつながるその細い

感覚の糸の感触を

たしかめるため外に出る

黄昏時の哀しげな

ラッパの音に誘われて

桶を片手に外に出る

ちょっと豆腐を買ってくる

[詩みたいなもの]自由

[詩みたいなもの]自由

私は方位磁針
身近な磁力から
自由にしてくれたら
北はどちらか教えてあげる

私は人間
思惑を捨てて
自由にしてくれたら
ちょっと期待に応えてあげる

[詩] 宇宙遊泳

[詩] 宇宙遊泳

宇宙遊泳ってどんなかな
上も下もない
右も左もない

無重力ってどんなかな
どっちに行っても大丈夫
動かないのも大丈夫

戻ってみたくなった時
背中のコードが役にたつ

ゆるゆるだけど大丈夫
繋がっていれば大丈夫

不思議と平気になってきて
クルリと廻ってみたりする
何かを浮かべてみたりする

楽しいな
楽しいけれども帰ろかな
みんなまってるあの宇宙船(ふね)へ

完全な自由ってどんなかな
善もな

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