旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイント⑤
審査項目が多いということは、採択に大きな影響を及ぼすと言えます。下記は当補助金申請のルールブックである「公募要領」に記載されている「審査の観点」内の書面審査の項目であり、弊社が追記した赤枠部分が今回見ていく<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の審査項目と判断できます。
このように<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の審査項目は、比較的多いため、審査で重視される度合いが高く、当欄の内容は採択に及ぼす影響が大きいと考えられます。
今回の記事では、これらを意識しながら、下記サイトからダウンロードできる旅行業の計画書をもとに<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方を見ていきます。
【商工会議所エリア】
【商工会エリア】
なお、当コラムの内容は2022年6月14日現在の情報に基づいています。また、今回見ていく記載例は以下となっており、弊社が加筆した下線や吹き出し部分を以降で解説していきます。
1.旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5
旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(1)補助事業の内容を端的に示す
計画の内容を理解してもらいやすくするためには、早い段階で全体像を把握していただくことが効果的です。当記載例においては【具体的な取組】として3点の記載(黒枠部分)があり、この部分で全体像を示しております。
その上で各々を細かく説明することで、読み手としては全体を把握した上で細部を見ていくことができるため、理解が深まりやすくなると考えられます。
旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(2)創意工夫の特徴を示す
創意工夫の特徴を盛り込むべきという点に関しては、前述の公募要領「審査の観点」にも、当記載例下部のグレーの囲み部分にある但し書きにも記載があることから、この内容を盛り込むことは採択を引き寄せるためには必須と考えられます。
国内初や業界初といった斬新な創意工夫が求められているわけではなく、記載例の赤線部分にあるように自社なりに工夫したというレベルで結構ですので、きっちりと盛り込んでいただきたいと思います。
旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(3)経費額を示す
当記載例では青枠部分にあるように、それぞれの補助事業でいくらの経費を使用するのかを記載しています。これは別途様式3の「経費明細表」にも記載することになりますが、取組みと経費額を同じ欄にまとめて記載することで補助事業の内容が理解しやすくなると考えられます。
また、当記載例下部のグレーの囲み部分にある但し書きにも「必ず、Ⅱ.経費明細表にて記載している経費を含めて本事業で取り組む内容をお書き下さい。」とあります。
さらには、第7回までの公募要領と今回見ている第8回からの公募要領に記載のある「審査の観点」では以下の違いがあります。まず第7回以前は「積算の透明・適切性」の項目が以下となっています。
これが第8回以降では以下となっています。
上記変更から読み取れることは、積算について細かく見ていくようになったということです。よって、今回見ている「<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」には、経費額を記載して説明をすることは、採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。
今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金の申請時に作成する<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方におけるポイントとして、(1)補助事業の内容を端的に示す、(2)創意工夫の特徴を示す、(3)経費額を示す、を述べました。次回は<補助事業計画>「4.補助事業の効果」を見ていきます。
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