メリハリの利いたオースティン~「EMMA エマ」
今年の大河ドラマは1000年前が舞台となっているが、こちらの作品は200年前の小説を基としている。そしていまだに色褪せないという。まさに文学の金字塔。2020年公開「EMMA エマ」
ジェーン・オースティンと言えば「高慢と偏見」が最も有名だろうけど、「エマ」はその次くらいか。
主演はアニャ・テイラー=ジョイ。今年マッドマックスの続編で主演を務めた人。まあ、役柄は真逆だけど。目力が強くて、引き込まれるような容貌。
芝居がうまいのかどうかよくわからないけど、あえて芝居調に演じていたのだろうか。
映画全体を通して言えるのだが、メリハリをつけたコメディタッチの作りにしている。観やすくて、画面もキレイで映える。21世紀版オースティンということか。
でもアニャのあくの強い印象と、エマの自己中心的なふるまいのおかげで、前半はけっこう乗りづらいかも。こういう人って今でもいるけど、つい忌避しがちなキャラクターである。
それが改心して、最後はめでたしめでたしとなるという、オースティン特有のパターンであるが、そこまでひっぱれるかどうか。
それにしてもビル・ナイ、ちょっとおじいちゃんすぎやしないか。。