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気の多いオードリー~「麗しのサブリナ」

日本で一番人気のあるハリウッド女優といっても過言ではないのが、オードリー・ヘプバーン。
オードリーと言えば「ローマの休日」だが、その次の作品も捨てがたい。
1954年公開「麗しのサブリナ」

この作品のオードリー=サブリナは、なかなか気の多い少女である。
雇われている家の御曹司の次男にぞっこんだったのが、意外と軽いあっさりと長男に惚れてしまうという。これだけ読めばなんと尻の軽い女だと思ってしまうが、オードリーが演じると可憐で品よく映ってしまう。

とはいえ、ですよ。
その惚れた相手というのが、実年齢で10歳年上のウィリアム・ホールデンと30歳年上のハンフリー・ボガートというのでは、ちょっとね。。
オードリーも可哀そうに思えてしまう。

でも、ホールデンとはこの共演をきっかけにかなり親密な仲になったというから、そういう男性が好みだったのか。ちょっとマッチョすぎやしないかと思ったりするのだけど。

思えば、オードリーの主な出演映画の相手役は、10歳以上離れている俳優ばかり。
ローマの休日:グレゴリー・ペック +13歳
戦争と平和:ヘンリー・フォンダ +24歳
パリの恋人:フレッド・アステア +30歳
昼下りの情事:ゲイリー・クーパー +28歳
尼僧物語:ピーター・フィンチ +13歳
ティファニーで朝食を:ジョージ・ペパード +1歳
シャレード:ケーリー・グラント +25歳
マイ・フェア・レディ:レックス・ハリソン +21歳
おしゃれ泥棒:ピーター・オトゥール -4歳

まあ、大物俳優に愛されたということか。それによって彼女は名作に恵まれたということなのだから、これも才能と言うべきだろう。

あ、「麗しのサブリナ」の方は、ストーリーはまあまあ。ちょっと性急な展開にも思えるけど、それぞれ3人のスターを愛でることができればそれでお釣りがくるというもの。
全体的には楽しく安心して観られるので、誰にでもお勧めできる名画である。

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