胸いっぱいの愛を/レッド・ツェッペリン Whlole Lotta Love / Led Zeppelin
バンドでベースを弾いてもらうことになった女性のF原さんは、勉強熱心ながんばり屋タイプで、聴いたことがないツェッペリンの曲をやるということになったらセカンドアルバムを自ら買ってきた。
速攻で聴かせてもらった。
うおおおおおおおおおおおおっ!
何だ、このうにょうにょした音は!
メロトロンなどという楽器を知るはずもなく、
1曲目から訳が分からないけど難解でぶっ飛んでいる音だった。
けっこうポップな曲もあってその落差にめまいがした。
セカンドもファーストに負けず劣らずカッコいいなあ。
ジャケットもカッコいい。
当時はお金が無くてレコードは月に1枚買えるかどうかというおこずかいだったので、みんな買ったレコードを友達から借りてぐるぐる回していたのだ。
このレコードも当然バンド内でグルグル回してカセットに録音させてもらった。
そうこうしているうちにベースのF原さんとなんとなくお互いを意識するようになり、付き合うことになった。
みんなには後で伝えたが、密かにF原さんに恋心を抱いていたドラムのI川君がバンドを脱退してしまった。
これは女の子がいるバンドあるあるで、どこのバンドもこんなことになってしまうんだろう。
この後は吹奏楽部のT橋君にサポートドラムを頼んで練習やライブに参加した。
このとき付き合った高校時代のF原さん。
今の俺の妻だ。
この時からもうかれこれ42年の付き合いになる。
この文章も俺か彼女かが死ぬ前に読んでもらう為に書いている。