〖詩〗 シジャンの朝
朝の街に開かれた
ささやかな喧騒 シジャン
強面アジュンマの屋台で
マンドゥスープの味は
お正月のトック汁とは違った
塩っぱくて
キムチの味は
自家製のとは違った
かっらい
ビビンパを混ぜてくれるアジュンマの顔には
静かな笑いが満ちていた
その表情から湯気のごとく立ちのぼってきた祖母の顔
山中の木陰に揺れる苦い生を
かくもほの明るく咲かせた野花
思わぬ邂逅に熱した喉を
トウモロコシ茶で誤魔化した
ナムルと生活の匂い
澄んだ冷気のなか開かれた
ささやかな喧騒 シジャン
朝の街に開かれた
ささやかな喧騒 シジャン
強面アジュンマの屋台で
マンドゥスープの味は
お正月のトック汁とは違った
塩っぱくて
キムチの味は
自家製のとは違った
かっらい
ビビンパを混ぜてくれるアジュンマの顔には
静かな笑いが満ちていた
その表情から湯気のごとく立ちのぼってきた祖母の顔
山中の木陰に揺れる苦い生を
かくもほの明るく咲かせた野花
思わぬ邂逅に熱した喉を
トウモロコシ茶で誤魔化した
ナムルと生活の匂い
澄んだ冷気のなか開かれた
ささやかな喧騒 シジャン