身の程とは？

『身の程を知れ』

この言葉は
他者に対して蔑む為に
使う言葉では決してない

しかし

不甲斐ない己に対して
一喝する言葉としてなら
能動的に使うべきである

人間とは加齢や成長と共に
本来あるべき姿を忘れ
態度や言動が傲慢な域に
達することも少なくない

その域に達してから
他者から指摘され省みるには
膨大な時間と労力を要する
もしくは　気付かぬまま
生きてゆく者も少なくない

誰かに教えを説く時
新たな道を選ぶ時
誰かと意見が衝突する時

人は　様々な場面において
他者と思想や理念を酌み交わす

ならば　己の姿勢と言動に
誤差はないか己に問わねばならない

つまり　常日頃から己の意思で
『身の程』を知る姿勢を
決して怠ってはならない

人の上に立つ者
家庭の軸たる者
世界や業界を代表する者

彼等だけの話ではない

過去の自分を創造したのは己
未来の自分を創造するのも
他者や環境などではない

新年度を目前とし
眩しい光もで
新しいステージに向かう者達が
ひしめいている今こそ
しっかりと地に足をつけて
心底にある己との真摯な対話が
必要なのではなかろうか

我も　君も　誰も　彼も