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中途半端な属性について
唐突に自分の話をします。
私はそこそこ頭がよい子供でした。どれくらいの頭の良さか?というと、小学校ですべての教科がダントツでいちばんであり、大手学習塾から授業料免除するからぜひ在籍してくれ、と言われる程でした。クラスのお楽しみ会の友達に質問しようコーナーでは、クラスメイト全員からなぜそんなに頭がいいのか?という質問をうけとりましたし、田舎では女の子が頭がいいのはネガティブな評価を受けるため、親戚
シリアルキラーの存在意義
精神的に辛くなったとき、みなさんが心を落ち着けるためにやっているルーティンはなんですか?甘いものいっぱい食べるとか?映画観て泣くとか?残念ながら私は落ち込んでいるときに、そんな能動的なことは一切できません。
私のルーティンは、インターネットで残酷殺人事件や未解決事件を調べることです。私は(自分でいうのもなんですが)社会的地位もそれなりないい大人ですので、ちょっと特別ぶってサイコパスなオレかっこい
ネクロマンティック1 完全版
ネクロフィリアを題材としたスプラッタB級ムービーとして紹介されることが多い本作。本国ドイツでの上映禁止、フィルム廃棄などばかり取り上げられるが、内容について書かれたレビューが少ない。
私はネクロフィリアでもスプラッタ映画が好きなわけでもないが、とても良い映画だったと思うので共感した方には是非見てもらいたい。
ご存じない方にあらすじを紹介する。
死体処理を仕事とするロベルトは死体愛好家。同じく
魔女の世界史 女神信仰からアニメまで (朝日新書)
最近おまじないにこっている。なんでまたというと、コンピュータテクノロジとか最新医学とか科学的論理的に発達してきたものに触れるにつれ、その限界をかいま見ることが多く確率論でいえば確かに加持祈祷より効果があるのだろうが、一個人がただその瞬間になんとかしたいことに関して効果があるかどうかについていえば、あまりにも外部要因が多いテクノロジはもはや神に祈るのと大差ないのでは?という気持ちになってきたからであ
もっとみるネオテニーとして生きる
少女民俗学という本によると、日本では本来子供(女)は13歳くらいで成人を迎え、若い大人(女)として社会参加してきたらしい。それが近代化により身体的に成人しても成人とみなされない期間(少女)が生まれ、性別に直接縛られない独自の文化が育まれることになった。少女たちは主に学校や家庭に閉じ込められ、非生産的な生活をおくり、やがて結婚という形で卒業していく。その限られた期間の中での少女のありようが、不確かな
もっとみるsimoun 祈りの詩
すべての人が女性として生まれてくる大空陸。人々は17歳になると泉に行き、自分で性別を決めることができる。舞台は戦時中、神の乗り物「シムーン」を操縦することができる性別化されていない巫女達は、戦闘機として改造されたシムーンに乗り込み、祈りの代わりに人を殺す。巫女として、少女であることを強要されながら…。
2006年頃に深夜アニメとして放送されていたシムーンは、複雑な設定と用語で取っ付きにくいけ
Shampooとはなんだったのか
Shampooは 90年代にちょっとだけ流行ったロンドンの女の子アイドルデュオだ。いや、アイドルという言い方は彼女たちには心外かもしれない。デビュー当時まだ18歳くらいだったジャッキー(左)とキャリー(右)は、パンクな感じがウリで、ちょっと不良っぽい曲を投げやりに歌い、ファッションもx-girlやヒステリックグラマーをお団子頭で着こなしていた。
彼女たちより少し年下だった私は彼女たちに憧れてその