
自分を救えるのは自分だけです
あの日からもう11年ですか。
私はイベント出演の為、三重県に向かう高速道路を走っておりました。
もし直撃だったら。。
阪神淡路大震災の、高速道路が分断された画像を思い出し、ゾッとしたのを覚えています。
現場に到着したものの、建物の外壁の一部が剥がれ、他にもダメージがあるなか時間は押しまくりましたが、強硬突破しました。
三重県ですらこの影響。
演奏が終わり、次々入る情報とあまりに酷いテレビ映像に、言葉を失いました。
仕事とはいえ、演奏中に大勢の方が亡くなっていく事実。
その後、各地でチャリティーライブが開催されましたが、賛否両論がありましたね。
音楽なんかで救われんのか!とか売名だとか。
正直、救われないと思うし、売名かもしれない。
でも、何もしないよりはましかな。
もう一度『あの日』に戻ったとしたら、自分は音楽をどうやるのだろうか。
いや、音楽自体やるのかな。
あまりに無力な現状に対して、『音楽』の在り方や捉え方、必要性などを考えた時期でもありました。
少しでも元気に、とかいうけど、元々重症鬱の私なんか、音楽ごときで全く元気にはならないもん(笑)
音楽では救われない。
それでも音楽を生み出す瞬間に喜びはある。
聴いている一瞬、心が少しでも動くなら、そこに価値はある。
上っ面な優しさは要らない。
言葉にはできない一すじの祈りを、光を、音楽に込めたいと私は願います。
自分を救うのは、自分自身しかできません。
これだけは、真実です。
■震災のときに創った楽曲
浅き夢のブルース
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