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精神疾患でしんどいあなたに伝えたいこと

私自身、双極性障害(躁うつ病)で毎日が絶望・人生のどん底に漂って死なないから生きている。

そんな時期を過ごしていました。

鬱期にはどうしても辛くて、苦しくて、しんどくて、むしろそんな感情も出てこないくらいに自分の心が空っぽになることも。


◇双極性障害とは?

うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、双極性障害(躁うつ病)かもしれません。
双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。躁状態になると、眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分が偉大な人間だと感じられる、大きな買い物やギャンブルなどで散財するといったことがみられます。
躁状態ではとても気分がよいので、本人には病気の自覚がありません。そのため、うつ状態では病院に行くのですが、躁状態のときには治療を受けないことがよくあります。しかし、うつ病だけの治療では双極性障害を悪化させてしまうことがあります。本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守り、躁状態に気づくことが大切です。


しんどいときはどうしたらいいの?


結論から言うと、

・病院へ行くこと
・お薬を必ず続けること


当たり前のことのように感じますが、自己判断で通院や薬の服用をやめてしまいそれによって悪化してしまうことがあります。


私もそのひとりでした。


はじめて躁状態になった時に自分が双極性障害であるということを自覚できていなかったですし、

その後におとずれた鬱期にはすでに全てにおいて無気力、

着替えることも布団から出ることもしんどくて、

とてもじゃないけど病院まで行くということ自体ができない状態でした。

なので治療に必要な薬を飲み始めることが遅れ、その間は最もつらく苦しい時間をすごしました。


家族の協力もあり病院まで運搬してもらい、薬の服用を再開したことで

少しずつ、少しずつ楽になっていきました。


鬱状態の時は・・・


何もしなくていい


本当に何もしなくていいんです。


どうしようもなくつらいのに無理をして会社へ行って仕事をしたり、家事をしたり、育児をしたり…


頑張らなくていいんです。

もう十分頑張ったのですから。


1日中、なんなら1週間でも寝て起きて、また寝ての生活でもいいんです。


金銭的な不安やこの先も症状が良くなるのかわからない不安、

ぼんやりとした将来への不安、たくさんあると思います。


けど死なない限り、なんだかんだでなんとかなります。

大丈夫。

少しだけ症状がよくなったら


少しでも今日はちょっと動けそうかも、とか

何かやって見ようかな、とか思えた日には

自分の好きなことをやってみたらいいと思います。


好きな本を読むとか、映画をみるとか、

お気に入りのお茶を淹れたり、好きな匂いのアロマを焚いたり。


少しずつ動けるようになってきたら

以下の4つのことをぜひ心がけてください。


○規則正しい生活リズム
○バランスの良い食事
○適度な運動
○良質な睡眠


これらは双極性障害(精神疾患全般)の改善に効果的です。


規則正しい生活リズム


起床時刻と就寝時刻、食事の時間を一定にすることが望ましいです。

体内時計を整えることが重要になってきます。


朝起きたら食事か水分を摂り、日光を浴びましょう。

体を目覚めさせるにはこの2つが欠かせません。


一般的には朝ごはんを食べることが推奨されていますが、

実際のところ胃の中にものが入ればよいので水分でも問題はないです。


日光浴には体をあたためる効果があります。

また、日光を浴びると眠くなるホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、

代わりに脳を覚醒させるホルモン「セロトニン」が分泌されます。


セロトニンは幸せホルモンと呼ばれており、ストレス軽減が期待されます。

メラトニンは目覚めの日光を浴びてから14時間後に再分泌されて眠気を誘います。

つまり、朝日を浴びたらその日の夜は快眠できるということです。


バランスの良い食事


食事面でとくに気をつけたいのはたんぱく質鉄分の摂取です。


うつ病などの精神疾患ととても関わりの深い脳内神経伝達物質は

・ドーパミン
・セロトニン
・ノルアドレナリン

この3つです。

これらが不足したり過多になったりとバランスが乱れることで精神的な影響が現れます。

精神疾患の要因と考える説(モノアミン仮説)が現段階において有力です。


この脳内神経伝達物質の原材料となるのがたんぱく質

その合成過程に必要となり、とくに欠乏しやすいのが鉄分なのです。


食事の内容をしっかり意識しないとなかなか必要量を食事から摂取することがむずかしいので

食生活の改善とともに必要に応じて

プロテインや食物繊維のサプリ(イヌリン、難消化性デキストリン)など

サプリメントもあわせて使っていくのもよいでしょう。



良質な睡眠


睡眠の質を高めるには入浴で深部体温をあげることもとても有効です。

人は体温が下がりはじめるとともに眠気を感じます。

入眠の2~3時間前に湯舟に浸かって体をあたためてあげましょう。


適度な運動


適度な運動としておすすめなのがウォーキングです。

気持ちを高め、生産性UPの効果も期待されています。

歩けるときに、可能であれば20分ほど軽く散歩するとさまざまな恩恵を受けられます。


歩くことで、全身の血流を促進する効果があります。

全身の血流が良くなることで全身の隅々まで「新鮮な酸素」と「栄養」が届けられるというわけです。

基礎代謝を高めてくれて、体は温まりますし冷え性予防にも期待できます。


もっとも大切なこと


ここまでの話で大事なのは一度にすべてのことをやろうとして

やはり自分にはできない、と自己肯定感を下げてしまわないようにすることです。


毎日寝てばっかりで何もできていない…と感じてしまっていた自分に

今日は朝起きれた!

布団から出れた!

お風呂に入れた!

散歩ができた!

と褒めてあげ、

やればできる、少しずつ良くなっていける!と思うこともとっても大事なことです。


できなかったりダメなところばかり目についてしまうかもしれませんが

できたことや良いところを見つけてあげて自分自身で認めてあげられたらとってもステキですね。




kindle本を出版しました。

双極性障害に関する考察や私の体験談を書いてあります。

ご興味を持たれた方はぜひお手にとっていただければと思います。

双極性障害と共に生きる自分の育て方: 体験談と寛解への最短ルート

双極性障害と 共に生きる




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