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映画「ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」

予告を観た時からずっと観たかった映画。
やっと観に行けた。

ドラえもんは名作が多い。(個人の主観)
※以下若干のネタバレ含むので、これから観る人はご注意ください。


主題歌と挿入音楽が好き

まず予告の時から頭に残っていた、Vaundy の「タイムパラドックス」。
映画後、迷わず購入した。
曲を購入するハードルが上がっている(他で代替できるから)昨今、それでも買うということは曲単体で頻繁に聴きたいという熱量の表れでもある。

また、映画内で何度か流れる、服部隆之作曲の「地球交響楽」。娘が気に入って、次のピアノの発表会にこれを弾きたいとのことだった。

安心できるストーリー

歳を重ねるに連れ、過激な描写が更に苦手になった。
もともと共感性が高いところ、恐怖や痛みを直で感じ取ってしまうからだ。
人が死んだり、虐められたり、殺されたり、脅されたりするシーンは観るのがしんどいし、文章でも辛いところ、リアリティある映像にされるとなると、いやお金と時間を遣ってなんでこんなしんどい気分になりに来ないといかんのやと思えてくる。

その点、子供向けのアニメ、そしてドラえもんは安心だし、今回のストーリーはノイズが相手なので、悪者の怖い顔を見なくてすら済む。

安心してファンタジーの世界に身を任せられた。
リアリズムは今生きてる世界だけで十分なんだ。

音楽を楽しむこと

物語の中で、のび太の(相も変わらずの)うっかりで、世界から音がいっときの間途絶えてしまう。
音楽がなくなるということは、単に音楽の授業がなくなるだけではなく、音を楽しむ時間が全てなくなるということになる。

私たちが普段、どんだけ音楽に救われ、彩りや安らぎ、豊かさを与えてもらってきたかを気付かされる。

⭐︎⭐︎⭐︎
中高時代、同級生は成績(もしくは大学受験)に直結しない芸術科目を軽視する人が多かった。内職する人すらいた記憶がある。
そんな中で、私は、全力で絵を描き、全力で歌っていた。※が、いかんせん、上手くはなかった。下手の横好き。つまりはジャイアンだ。

好きだったから芸術系の部活にも入っていたが、才能の無さには自覚せざるを得ず、その道に進むことは早々に諦めた。
おかげ?で、今は純粋に楽しめている。

上手くなくても愉しむことはできる。

リコーダーを一生懸命練習するのび太の姿に共感し、ドラえもんを助かるために諦めない姿に涙した。

家族で観て大満足な映画だった。
良い春休みのスタートをきれた気がしている。

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