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客観力は成長過程のどこで身につくのか

学校見学兼ねて学園祭を訪れ、ダンスの公演を鑑賞した。

ダンス自体は構成も技術もレベルが非常に高く、ショーとして楽しめたし、開演前に生徒さんが席までスムーズに案内してくれて印象も良かった。

ダンス公演は保護者や来訪者が後列に座り、生徒たちは前列に座るようになっていた。

公演が始まってすぐ、「キャー!」「カワイイ!」という黄色い歓声が前列の生徒たちの席から聞こえ始めた。※最初はどこから声がしているのかよくわからなかったくらいちょっとビックリした。

前列の生徒たちの歓声はどんどん大きくなる。
それに伴い、前列との温度差が広がるにつれ、後列の温度が冷えていくのがわかる。

講演自体に集中しようと意識を集めていたところ、娘がポツリと言った。

「うるさいね」

「お友達を応援しているんだよ。盛り上げようとしているんだよ」
慌てて小声でたしなめたが、娘はあまり納得しているようには見えなかった。(ホール内の温度差があまりに異様だったのだ)

学祭は生徒たち自身のものだ。
青春の一コマ。
そして自分たちと目の前のスター(彼らにとっての)という関係性もある。

とはいえ、内輪だけのイベントではなく、ゲストもいる。楽しませ、魅せたい相手は友人たちだけではないはずだ。

⭐︎⭐︎⭐︎
社会人になり、ビジネスに身を置くと、主観と客観の行き来ができることは生命線にもなる。

目の前の友人パートナーと自分、自分たちのグループ、そこから、自分が、自分たちがどう見えているのかの客観的視点は成長の過程でいつどのように身につくのだろうか。

「うるさいね」と呟いた娘は思春期に差し掛かり、内面と半径数メートルを行き来するようになり、客観視点を一時見失うようなことになるのだろうか。

母の願いとしては、一時、主観の世界にいようと、楽しく生きているならいい、
ただそれがネガティブに振るようであれば、もしくは、行き過ぎが目立つようになるのであれば、
客観視点の気付きを与えられるように、あくまで見守りながら(難易度は高いのだけど)、新たな風を吹かせていきたい。

そのために今までも、他者視点の他者との関わりを増やすために、保育園や公立学童と民間学童、習い事など、多角的な育児体制を考慮もしてきた。

いろんな立場に触れ、いろんな人の視点を学び、人生を謳歌してほしい。

そんなことを思った、まだまだ暑い秋の日。

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