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運動神経は必要?

忍者といえば運動神経抜群

運動神経がないと忍者にはなれないだろうなと思いますよね。
これは「はい」としか言えません。
ただ、運動神経が良いってどのレベルだと思いますか?
アクロバットが出来るくらい?
走れれば良い?
度合いがわからないですよね。
その辺りを深掘りしてみようと思います。


1番大切なのは気持ち

運動神経の前に、まずは気持ちです。
どこまで本気で忍者になりたいのか。
それが運動神経を超えて必要な要素だと思います。
なぜそう言えるのか。
それは実際にこの目で見て来たからです。

刀を振ると言っても、ただ振ればいいって物ではありません。
もちろん、殺陣教室でも、舞台の稽古でも狙った場所を斬っているように見える技術を教えてくれます。
しかし、結局は感覚が良いか悪いかで上達の速度は天と地の差が出ます。

講師もあの手この手で言いたい事のイメージが伝わるように頑張りますが、どのイメージにもヒットしない人はいます。
講師はめげずに教え続けてくれる人と、コイツはダメだと諦める人がいますが、教え続けて「この子を絶対に出来るようにしてあげたい」と講師が思う生徒は、やる気に満ち溢れていて絶対に出来るようになってみせる!!と本気度合いが桁違いの人です。

周りが何と言おうと稽古を続けて、講師も教え続けた結果、稽古を始めて2年半後に忍者として舞台に立ち、二役もこなす程に成長した人もいました。


受け身が出来るか出来ないか

これが最低限の運動神経かもしれないです。
バク転などのアクロバットは正直必要ありません。
ただ、肩回りと呼ばれる受け身が出来ないと厳しいと思います。
刀を持ったまま前後左右、どこにでも転がれる受け身が出来るようになれば、基本的に忍者らしい動きが出来ます。

ただ、これに苦戦する人も少なくありません。
何も持たなければ転がれるのに、刀を持った途端に転がれない人も居たり、右は転がれるけど左は転がれないなど。

肩回りとは、両手をついて正面からゴロンと転がる前転とは違い、左右どちらかの片手をついて頭を地面に付けない様に腕から肩、背中と順に身体を斜めに転がす回り方です。
ネットで調べて見てください。

これが出来れば、相手から目を離さずに転がって距離を取る事も出来るし、少し高い所から飛び降りた際に、着地の衝撃を発散させる為に転がるという事も出来ます。

私は、忍者をしたいと言う人には必ず「刀を持って転がれれば忍者になれるよ」と言います。
バク転よりも、この肩回りをする方が案外喜ばれます。笑


体力は自信が無くてもいい

体力に自信がなくても全く問題ありません。
私も体力には自信がありません。今でも。
100m以上は走りたくない程、持久力には自信がありません。
とはいえ、短距離走が速い訳でもありません。
持久力は稽古をしていれば必要な体力が付きます。
忍者とはいえ、ずーっと走る事はほぼありません。
必ずどこかで止まります。
舞台上に居ても、牽制したり、鍔迫り合いをしたりなど、止まる所はたくさんあります。
そこでいかに体力を回復出来るか。
体力より、回復力の方が大切です。

どうすれば回復が早くなるのか。
それは呼吸です。
鬼滅の刃か!と言われそうですが、案外そうかもしれません。

私はいつも息が上がったり体力が限界に近づいてくると「ふぅ〜」っと息を長めに吐きます。
そしてゆっくり呼吸をします。
すると肩で息をしていたのがスッと落ち着くんです。

と、こんな感じで自分なりの回復術を見つけるのも稽古のひとつです。
なので、体力は始めは無くても心配いりません。
勝手に体力は付きます。


筋力トレーニングは苦手でもいい

女性は特に筋トレを重要視する必要はありません。
以前の記事でも書きましたが、筋トレするくらいなら栄養バランスを大切にしてください。
稽古をしていたら嫌でも必要な筋肉が付きます。
カロリーと栄養をしっかり摂る事を考えるのが1番大切です。

そして、どうしても動きがヌルッとしてしまう事があります。
これは瞬発力の問題になってきます。
スタートダッシュや止まるのがヌルッとすると忍者っぽく無いですよね。

走るスピードは必要ありませんが、スタートと止まる瞬間だけ全身の筋肉を使ってスパッと動くのが忍者らしさを表現するのに大切な動きになってきます。
なので、稽古の時は止まる時にグラついたりしない身体の重心を意識する事が大切です。


まとめ

今回書いたのは必要最低限の運動神経の要素でしたが、案外ハードルは低いと思いませんでしたか?

確かに派手なアクロバットや大きな舞台では体力も筋力も多彩な運動神経が必要になってくる場面もあります。

ただ、始めからそれが出来なければ忍者になれないと諦める必要はありません。
とにかく本気度合いが全てです。
楽しい事、本当にやりたい事は、自分の能力を120%引き出す力があります。
自分を活かすのは自分です。

私は身体が小さかったので、「自分は地面を自由自在に動き回る小さい忍者」というイメージを持っていたので、どんな体勢でも受身が取れて、回転の速い肩回り、スタートと止まりの素早さを極めました。
受身だけで忍者を成り立たせたと言っても過言ではないと思います。

みなさんも自信を持って忍者に挑戦してくださいね。

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