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歴史好きにはたまらない小説『白狐魔記』シリーズを知っていますか
『ルドルフ』シリーズや、『ペンギン』シリーズで子どもたちのハートをがっちり掴んで離さない斉藤洋さん。
歴史小説『白狐魔記』シリーズ、少し厚めの多分児童向けの小説です。
児童向けと書きましたが、これは児童向けだけではなく大人が読んでも血湧き肉躍るし、感情の深いところを揺さぶられます。
「仙人に師事することで仙術を学び不老不死へと至った狐、白狐魔丸。人間に興味を抱く彼は、人の姿に変化する事で市井へと下りるが、そこで白狐魔丸が出会ったのは「戦争」という人間同士の殺し合いであった。不老不死である彼は、出会う者達の生のあり方や人の世に繰り返される争いを見つめながら、己の答えを探し求める。」Wikipediaより
NHKのラジオドラマ青春アドベンチャーでも放送されていたので、もしかしたらお聞きになっている方もいらっしゃるかも...
主人公は白狐。普段は狐の姿で山にいるのですが、時々山から降ります。
そこで出会うのは時の政(まつりごと)に携わる歴史上の人物だったり、その周辺の人物だったり。
しかも白狐魔記と出会うことで、心情を吐露し、そして戦って、死んでいく。
白狐魔記は、言葉を交わし手助けしたり何かと心を通じた人間が、その命をかけて何かのために戦い、命を落とすことに無常を感じるのです。
それでも人が何を考えて行動しているのか知りたくて、山を降りて人と関わり続けます。
あまり人間に思い入れを強くしないようにと、わかりながらも、心が動かされてしまう白狐魔記。
一度など、怒りのあまり力を使って歴史を大きく動かしてしまいます。改変という意味ではなく、ああ、あれ白狐魔記の仕業なの!的な。
歴史好きには、こういう切り口も面白くて。
子どもが歴史好きだったら一緒に読んでも楽しめます。
どれもおすすめですが、この『蒙古の波』が好き!
なんと全巻セットも笑
斉藤洋さんの『ペンギン』シリーズが大好きだったのですが、白狐魔記を知ってからはこちらも。
良い本に出会うって楽しいですね。