「生活単元学習」とは?
「生活単元学習」略して「生単」
支援学級や支援学級や聞いたり見たりする言葉かと思いますが、
「実際何をしているのか分からない!」という親御さんや
「どんな授業展開をしたらいいの?」と戸惑う新人の先生がいらっしゃると思います。
そもそも聞いたことも見たこともないという方は、こちらの記事を先に読まれてください。
この記事を読めば、生活単元学習とは何か学べます。
生活単元学習とは
文部科学省が告示する教育課程の基準書である「学習指導要領」によると、
これだけは、分かりませんよね…。
先生方でもこれだけ読んで理解できる方は中々いないです。
私の経験を踏まえて、具体的かつ簡潔に述べると
「お小遣いで100円もらったけど、うまい棒が何本買えるかな…」と思った【生活上の課題】を解決するために、
「買い物」という【一連の活動】を
授業で細かく「計算方法の学習」→「お金を使っての計算」→「お金の支払い方法」→「スーパーへ校外学習」と順序立てて【組織的・体系的に経験】することで、
自分で欲しいものを買うことができるという【自立や社会参加のために必要な事柄】を授業の中でスーパーに行って、商品を手に取り、計算して、自分でお金を払う【実際的・総合的に学習する】もの
ということです。
※特別支援学級・支援学校の先生方へ補足
なぜ、生活単元学習という学習が必要なのか
「お小遣いで100円もらったけど、うまい棒が何本買えるかな…」と思った時、
私たちは頭の中や電卓で計算して、
「うまい棒は1本15円だから、100÷15で…6本は買えるな!」や
「1本15円だから、15、30、45、60、75、90…で6本買えるかな」などと考えますよね。
しかし、支援級・支援学校に通う子どもたち(特に知的障害のある子どもたち)は、算数の授業で100÷15が解けたり、15、30、45…と数えることができたりしても
買い物の場面で、「割り算をすればいいんだ」「15ずつ数えればいいんだ」と考えるのが難しいです。
だから、生活と学習を結びつけるために、生活単元学習が必要なのです。
生活単元学習 授業の例
例えば、
『5-3=2』」という計算はできますが、
『クッキーが5枚ありました。3枚食べると残りは何枚ですか?』
という問題に対しては「分からない…😵💫」という子どもがいたとします。
この子どもに対して、生活単元学習で「クリスマス会しよう」という単元を設定したとします。(単元というのは、かなりざっくりな説明ですが、教科で言う章(まとまり)のようなものです。)
「クリスマス会をしよう」という単元では、このような授業を展開していきます。
例えばこんな感じ↓↓↓
国語の内容
・どんなクリスマス会にしたいか話し合う
・レシピからクッキーを作るのに必要な材料や分量を読み取る
算数・数学の内容
・何枚作ればいいのか、計算したり数えたりする。
(ここで、先程のクッキーの問題と絡める)
・お金の計算をして、材料を買う
生活科・社会科(理科)の内容
・地図を見て、スーパーまでの行き方を調べる
・横断歩道の渡り方などの交通ルールを学習する
・クリスマスは何月にあるのか、冬はどんな季節なのか調べる
図工・美術の内容
・パーティーの飾りを作る
家庭科の内容
・調理実習(実際にクッキーを作る)を行う
このように、「クリスマス会をしよう」の単元を通して、「クッキーが5枚ありました。3枚食べると残りは何枚ですか?」いう生活上の課題を実際的・総合的に学習していくのが生活単元学習です。
まとめ
「特別支援学級・支援学校は、国語や算数を学習しない!」という認識を持たれている方がいらっしゃいますが、それは違います。
しかし、知的障害のある子どもたちは、「国語」「数学」として机上で学んだことを実際の場面で活かすのが難しいのです。
だから、国語や数学など教科を合わせて組織的・体系的に学習することでより生活に繋げることができる「生活単元学習」が授業として多く取り入れられているのです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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