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成瀬がどんどん好きになる

2024年本屋大賞、ここにあり!
成瀬あかりに会ってきました。

店頭でたくさん並ぶ話題書ですが、ぶっちゃけどんな話なのか全く分かっていませんでした。周りが「成瀬好きだわ〜」「成瀬かっこいいのよ」と言っていることだけ耳に入っていたので、なんとなく、リーダー気質な女の子でガンガン人生開いていく感じのストーリー?なんて思っていたんでのですが、見事に裏切られましたね。笑

成瀬あかりの独特な存在感。冒頭から「わたしのこの夏を西武に捧げようと思う」と言い出します。思わず、”ん?”とよく分からないけど、とりあえず成瀬の意志の強さに圧倒され、成瀬の奇行(?)に私までもがついていく感覚となりました。本人は全然ふざけていないんですよ。至って真剣。

物語を追うごとに、成瀬あかりのキャラクターがよりはっきりとし、この子の図太い軸はなんなのだ!!と、もはや成瀬の虜。多くの方が「成瀬好きだわ〜」に辿り着く理由が分かってしまいました。

成瀬はいろんなことに挑戦し、才があるので結果も残すし、中途半端で終わることもあります。そんな自分の行動を、このように思っていました。

たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。

P187

成瀬の行動を一冊分見守っていたからこそ、この言葉の意味がグッと沁みます。自分は何か花を咲かせたければ、種をたくさん埋めること。たとえ、自分の思ったような色や大きさの花にならなかったとしても、種をまいたこと自体に意味があること。そのことを成瀬あかりが体現してくれました。

私も成瀬あかり、好きですね。笑

成瀬には200歳まで生きてほしいし、またゼゼカラでMー1にも出場してほしいです。続編も早く読もうと思いました(図書館予約人数、1025名なり)。

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