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たった一人の分析から事業は成長する

14冊目

千鳥を起用したクーポンのCMをきっかけに、ついには未上場企業で時価総額1000億円を突破したスマートニュース。そんな神アプリのマーケターとして活躍されている西口一希さんの著書「たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング」を読みました。

タイトルに共感して衝動買いしましたが、想像以上にマーケティングの細かい知識まで学べる内容で、マーケティングに疎い自分にとって非常に有益な本でした。

特に、マーケティング界ではかなり有名なそうですが、次のスティーブ・ジョブズの名言が印象に残りました。

美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい? そう思った時点で君の負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ。
When you want to have a date with a girl, are you going to send her 15 roses if you know that your rival is sending her 10 roses? If you would think so, you will be defeated on that moment. Whatever your rival does, is not what matters. What does that girl really want?

N1分析の基本はこの一文に凝縮されているようで、

セグメント分析や4P分析のような技術を使うことに目が行き、顧客ではなく競合他者や、さらに悪いことには上司を気にしてマーケティングをすることが、往往にして存在する。

しかしながら、マーケティングの本質は顧客のインサイトを見つけることであり、それを徹底するためには1000人の顧客ではなく1人の顧客を徹底的に観察することから始めるべきである。

というのが本書の趣旨だったと思います。


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