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【連続note小説】日向食堂 小日向真司18歳

真司は高校を卒業した。
文枝には苦労を掛けてしまったが、思い返せば楽しいこともたくさんあった。
高校に通わせてくれた母に心から感謝した。
“お母さん、ありがとう”
これからは苦労を掛けた分、母に楽な思いをさせてあげなければならない。

友達はみんないいやつばかりだった。
真司は弁当を自分で作って持ってきていた。
真司が新聞配達でトラブルを起こして、弁当を作れなくて、昼ごはん食べれなかったとき、友達がカンパして昼ご飯代を捻出してくれた。

お金がなくて真司が体育用の冬用ジャージを変えなくて、半袖短パンで震えていると、みんなで真司に密着するように取り囲んで温めてくれた。

この友情は母から与えてもらった貴重な心の財産だ。
一生大切にしていこう。

ただ立花あおいとこれで会えなくなるのは虚しいが、真司には成す術がなかった。
こうして真司の青春の1ページがめくられ、新しいステージへと踏み出していった。


「『思い出が 時間を止めた』 今日の日を忘れるなと
見慣れた景色 二度と並べない 思い出の道
この道で 君と出会い 春が僕らを包んでた
愛と優しさ 教えてくれた 泣かないで歩こう
空、今日も青空です 泣き笑いしたあの時
あたりまえが未来に変わる 「希望」「夢」「愛」話したい
動くな時間 空に叫ぶ キミを忘れない」

EXILE「道」




真司が生まれてから人生を全うするまでを連載小説として描いていきます。

<続く…>

<前回のお話はこちら>

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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。