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子連れで行けるオススメ美術館「大塚国際美術館」
若い頃、私は美術館が大好きだったけど、子供ができてから行けなくなった。
理由は二つ。
子供は美術館がつまらなくて、泣いたり、帰りたいとだだをこねて大変だから。
そして、子供は美術館から嫌われるから。
美術館では、子供のアートイベントとかをやって、子供の頃から美術に触れさせよう!とか言う。
でもそんなこと言っても、美術館は子供を拒否してるじゃん!とも思う。
走り回らなくて、うるさくなくて、作品に触らないお子様なら大歓迎‥って、もうそれだけで全然歓迎されてない。
子供が泣いたらうるさくて、迷惑な目で見られて、「すいませんが他のお客様の迷惑になりますので」と言われる。
早く出るしかないので、子供を担いで早足で出口を目指すが、出口が長々となくて大爆走、汗だくになり、もはや何をしにいったんだかわからない。
子連れ美術館あるあるだ。
あと、いるだけで子供は警戒される。
高松にある某美術館に行った時なんか、後ろからずーっと美術館の職員が私と子供についてきて、子供がガラスに近づくと「お手を触れないでください!」と、触れてもいないのに、何度も近づくだけで注意され、何も見られたものじゃなかった。
そんなこんなで、美術館に行っても子供の面倒を見なければいけない私は何も見られないし、子供も面白がらないので、何も楽しめなくなった。
だけど、徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」は、唯一、子連れで楽しめた美術館だった。
この美術館は、有名作品のレプリカだけがある美術館だ。
最初は「本物じゃないと見る意味がない」くらいに思ってたんだけど、レプリカでいいことが2点あった。
一つ目は、「触っても怒られない」こと!
子供はやっぱり夢中になると、絵に近づいちゃう。
他の美術館だと、それだけで「近づかないで」と注意されることもあるが、ここでは近づいても触っても、怒られることはない。
触って怒られない美術館は、なかなかない。
これはとても気がラクになることだった。
安心して子供を放牧し、絵を楽しんでもらえる。
二つ目は、「有名作品ばかりで、知ってるものがたくさんあって楽しめる」こと!
本物の絵を飾る美術館では、知っている絵はせいぜい数点。目玉作品くらいしか、知ってる物はない。
だけどこの美術館には、ゴッホ、モネ、ピカソなど、知ってる絵画が目白押し。
私の子供は工作教室に通っており、絵画のことも学んでいるので、知っている絵がたくさんあると言って楽しんでいた。
知らない絵ばかりの美術館より、知ってる絵がたくさんある美術館の方が楽しめるのは、大人も子供も同じことだ。
また大塚国際美術館は、鑑賞ルート4キロと、非常に規模の大きい美術館だ。
子供を担いで走り抜けることはできない距離だが、とても広いので、シーンとしている感じもなく、多少子供が泣いたところで、目くじらをたてられることもない。
都会の美術館のように人がものすごく多いわけでもなく、ソファーはどこでも空いてるし、いつでもくつろげるし、休憩できる。
子供をあやすには、気が楽な美術館なのだ。
そして中には、洞窟みたいになってるところや、大聖堂みたいなところ、庭などもあり、空間そのものが作品になってるので、絵を知らない子供でも走りまわって楽しめる。
絵を見るなんてつまんない、と言っていた子供も、楽しいと言ってくれた。
そんなこんなで、「大塚国際美術館」は、私が子連れで行って、一番楽しめた美術館となった。
余談だが、この美術館のそばには、「鳴門金時渦巻ソフト」で有名な「道の駅 くるくるなると」があり、徳島は鯛塩ラーメンが有名なので、グルメも楽しめる。
また、渦潮を楽しめる大鳴門橋遊歩道もあるし、公園も多いので、子連れでここは十分楽しめるスポットだと思う。
四国旅行に来る際は、ぜひ寄ってみてはいかがだろうか。子連れでも、大丈夫!
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