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Jakot 2010 / Radikon

<タイプ>
オレンジ
<生産者>
Radikon
<品種>
Friulano 100%
<産地>
イタリア・Friuli-Venezia Giulia
<価格帯>
4000円強 (500ml)

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<コメント>
自然派好きなら一度は飲んでみたいRadikonに初挑戦。とりあえず定番の醸し白をまずはチョイス。4日間かけて3日で飲みました。

1日目、開けると蜜たっぷりのフルーツといった感じのいい香りです。グラスに注ぐと梅から入って蜜、パイナップルやマンゴー、杏のフルーティーさ、金木犀、杉や木の冷涼感あるニュアンスまで非常にシームレスに流れていきます。甘味は弱くドライですが、エキス多く、酸味しっかり目。余韻は静かながらこちらもしっかり。紅茶のようなニュアンスも終わり付近にあり、複雑性もかなり高いです。
2日目は紅茶や杏のようなニュアンスが強く変化。また余韻に酵母感が出ています。1日空いて4日目。このタイプは日を置いても全然ヘタレないイメージでしたが、予想通り酸味がこなれ、甘味が前に出てきた感じで一体感がさらに高まった印象です。素晴らしい変化でしたが500mlだったのでこれで終了です。

<感想>
事前の期待通り、いや期待以上の素晴らしいオレンジワインでした。複雑性、飲みやすさ、華やかさ全てを高いレベルで兼ね備えた全方位にバランスよく高品位なワイン。冷やしても、やや高めの温度でもよく、合わせられる食事もかなり幅広い印象で、まさに万能。500mlなので皆で飲むような状況向きではないですが、あまりお酒が強くない私のような人には有り難いサイズでもありますね。
この後に飲んだ同じRadikonのOslavje Fuori dal Tempoはちょっと別格でしたが、今まで飲んだオレンジの中ではバランスやエレガントさの面で有数のもの。自然派オレンジは厚みがある分やや野暮ったい印象のワインが多くなりがちに思いますが、冷涼感を備えているのがこのワインに特別さをもたらしていると思います。冷涼感という意味ではStrohmeier Trauben Liebe und Zeit Sonne No4Kmetija Štekar Rebula Prilo 2009も近かったですが、前者はかなり人を寄せ付けない感があり、後者は少し酸化のニュアンスが強かったので、整ったバランスという意味では数枚上手に思いました。
熟成を終えてから市場に出てくるワインなので、飲み頃的にはまさに今飲んでよしという感じです。もちろん、まだまだ長持ちするでしょうし、いつ飲んでも魅力的なのではないでしょうか。

<得点>
91点

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