教師の名言・格言 その24 No.030 「できるだけたくさんの成功体験をさせること」
No.030 「できるだけたくさんの成功体験をさせること」
子どもが、意欲的に活動するためには、原動力が必要である。
それは、興味からかもしれないし、楽しいからかもしれない。
それらの他に「成功体験」も重要な要素といえる。
これも向山先生の文章から学んだことである。
例えば、「お楽しみ会」を計画したとしよう。
当然、ゲームやなぞなぞ、寸劇などがあり、楽しいひと時を過ごす。
またやってみようという気持ちになり、意欲も高まる。
勉強も同じ。
分かれば、やってみたくなり、できればしたくなる。
子どもは本来そういった向上心を持っている。
それなのにいつの間にか勉強は、「しんどいもの」「つらいもの」「面倒くさいもの」という気持ちになっている子どもが多い。
1年生を担任した時のことである。
4月。1日の学習が終わり、揃って下校する時。
ある子どもが
「せんせい、また明日勉強、教えてな。」
とニコニコ笑顔で帰っていったのを思い出す。
勉強することが楽しくて仕方がないといった様子で。
その時、
「これが本来の子どもの勉強に対する態度、姿勢なんだろうなあ。」
と、思ったものである。
コツコツと続けることや難しい問題を粘り強く考えることは体と脳に負担がかかる。
しかし、それをやり遂げた時の達成感、克服した時のさわやかな爽快感、スッキリ感は他ではなかなか得られないものである。
このような体験を数多くさせることが子どもには大事である。
だから、「成功体験」は、数多く必要である。
成功体験が多ければ多いほど、学習だけでなく、様々な活動にチャレンジしようという意欲が湧く。
教師は、そういった子どもの意欲がかき立てられるようなお膳立てをしなければならない。
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