野外保育は不登校につながるってホント?【小学校の現場から】
野外保育、って聞いたことありますでしょうか。
園舎を持たずに自然環境の中で、晴れても雨が降っていても暑くても寒くても屋外で行う保育活動のことです。
森のようちえんと呼ばれていることも多いです。
活動の様子をよくSNS等で見ますが、とてもたくましく子どもたち育っているなあと思います。
うちの地域にも野外保育を行っているところがあり、そこの出身の中学生の子を何人か知っているのですがどの子も粘り強く、頭がよく、意志のしっかりしている子たちでした。
息子の幼稚園を検討する時に野外保育いいなあと思ったのですが、そこには延長保育がなく、仕事をしたいと思っていたため入れられませんでした。
その中学生たちと知り合い、やっぱり入れておけばよかった、と思った時もありました。
また一方で、あるお母さんから
うちの子は野外保育のような全て自由なところだと小学校できつくなると思ったからやめた、
という話を聞きました。
その時はその話をあまりよく理解できなかったのですが、
小学校の支援員をするようになってから、野外保育出身の子が小学校で不登校になった、という話を何人か聞いたりしました。
そこでなるほど、と思いました。
あくまで私の推測ですが、幼児時代の自由さとのギャップがありすぎて、学校の不自由さがつらくなってしまったのかなと。
特に発達の特性があると、適応できない場面も多くて不登校に繋がるのは想像できます。
たしかにそういう子もいますし、不登校にならない子もいます。
野外保育に入れたから不登校になる、というわけではありません。
なぜ不登校になるのか?
もちろんその子が悪いわけではありません。
どうやら森のようちえんというのは北欧諸国で始まったとされているようなので納得なのですが、北欧諸国では学校教育が日本とそもそも全然違うのです。
日本みたいに画一的な教室などどこにもなくて、いろんな机や椅子やソファなどがあるし、どこに座ってもよく、どんな姿勢でもいい。それだけじゃないのですが、それだけ聞いただけでも日本と違うと想像できます。
幼稚園のその先の小学校のシステムが北欧諸国より遅れまくっているので、せっかく野外保育で育んだその子の素晴らしい才能がつまれてしまう、そういうことなのだと思いました。
だからこそ、先日紹介した「夢みる小学校」の映画で登場したきのくに子どもの村学園のような学校が求められていますよね。
早急に日本は教育を変える必要があると、多くの先生たちがわかっているのですが、何十年も変わっていないんですよね…。
待ってても子どもたちの現状はかわらないので、何かできることを、と居場所活動をしています。
せめてできるところから、やっていきたいです。
発達サポーター&小学校支援員です。コーチングセッション、発達凸凹ちゃんのご相談にも乗っています。
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