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オーストリア2 「サウンドオブミュージック」の世界

旅にまつわるBGMをかけながら、記事をお楽しみ下さい♪
♪サウンドオブミュージックメドレー♪

トラップ大佐一家が出て来そうな場所

翌日から、私達のツアーは本格的な観光に入った。
まずは、映画「サウンドオブミュージック」の子供達が出て来そうな、ザルツカンマーグートからだった。

特にサンクト・ヴォルフガングでは、トラップ大佐やマリアが出て来そうなこじんまりした場所で、私達は寒さに負けず散歩をしたり、操り人形を操作して陽気に笑うオーストリアのおじさん達に思わず笑ってしまったりと、楽しい時を過ごした。
遠かったオーストリアが、「サウンドオブミュージック」のおかげでどんどん近くなって行く。

オペレッタ「白馬亭」の舞台も

オペレッタ「白馬亭」の舞台になったレストランでの昼食も、マスが美味しく印象に残っている。食事の美味しさも、私達がオーストリアを好きになった理由の一つかもしれない。

「伝記モーツァルト」や「伝記ベートーヴェン」で見たオーストリアは、もっと都会で厳かな所というイメージだったが、このサンクト・ヴォルフガングは厳かというよりは、可愛らしい場所だった。
中央の広場では実際に、「サウンドオブミュージック」で出て来たような子供やティーン達が、何やら楽しそうに遊んでいる。

ドイツ語が元々上手なのは……?

「言葉が分かれば、混じれるのになぁ」
「理菜、ドイツ語やってみたら?素敵じゃない!」
「私、“おはよう“を覚えたわ。Guten morgen(グーテン モルゲン)!」
祖母は発音や凄みも完璧で、
「前世はドイツ人だったのかもしれない!」
とツアーの人達からも、もてはやされた。

素敵なご家族との出会い

同じツアーのおばあ様、Tさんに、祖母は興味を持たれたようだった。
ちょうど、祖母と同じ年代で、華やかなファッションもどことなく、祖母と似ていた。
「この子、将来のウィーン留学に向けてドイツ語お勉強しているんですよ。ねえ、Mちゃん!」
私より歳が2歳年上の少女Mさんは、恥ずかしそうに頷いた。
「そうなのですか?この子も、昔はピアノをしていたんですよ……」

祖母は負けん気を出して孫自慢をしたい所だが、残念ながら自身の孫娘が留学したい国は、オーストリアではなくアメリカで、しかも音楽留学ではなかった。
「仲良くしたらいいじゃない!Mちゃん!理菜ちゃんも、この旅が終わることはオーストリアに留学したくなるかもね」
「うーん。私はアメリカに留学したいです!」
Mさんとおばあさんは、
「しっかり夢を持っているのね!」
と笑いながらも感心して下さり、祖母と母は恥ずかしそうにしていた。

このMさん、私、弟はすぐに打ち解け、サウンドオブミュージックの子供達のように仲良くなった。祖母とTさんもまた、互いのファッションを意識しながらも打ち解けて行った。

ロケが行われた場所は、まるでその映画のように私達をつなげてくれる。
そう感じた、ザルツカンマーグートの時間だった。

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