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オーストリア6 全てが「音楽の都」ウィーン
旅にまつわるBGMを聞きながら、記事をお楽しみ下さい♪
音楽の都を象徴する、オペラ座
世界遺産の都市をたくさん巡り、最後の観光地はこちらも世界遺産でかつ、音楽の都である「ウィーン」。
今までと明らかに違う「大都市」に私達は圧倒された。
そびえ立つオペラ座は、ここが音楽の都である都である事をよく象徴していた。
ハプスブルク家ゆかりの宮殿も大集合
音楽はもちろん、ハプスブルク家のファンでもある祖母と母は、オペラ座はもちろん、ベルヴェデーレ宮殿やシェーンブルン宮殿に行けた事も、心から喜んでいた。
私も弟も宮殿では、独創的なポーズを作り出したりして、撮影を楽しんだ。
「T君、あなたもこの絵に入れそうね♡ほら、この子、モーツァルトだって!」
日本のモーツァルトなどともてはやされた弟は、シェーンブルン宮殿の絵画に描かれたモーツァルトを得意げに眺めていた。
王宮庭園と市立公園
ウィーンは多大な庭園を誇っているが、庭園もまた音楽の都にふさわしく、王宮庭園の入り口は、モーツァルト像とト音記号の花壇が迎えてくれる。
有名な王宮庭園の入り口を目にして、祖母が感嘆の声をあげたのは言うまでもない。
王宮庭園ももちろん美しかったが、弟と私は、市立公園がことの他気に入った。
ホテルから市立公園は歩いて行けたので、祖母と母がスワロフスキーのアクセサリーを買いに行った時など、私は弟を誘って散歩に出た。
「理菜ちゃん、まずは誰の写真撮ろっか?」
ここもやはり、「音楽の都」の公園だけあり、公園内にはシューベルトやブルックナーなど、有名な音楽家達(の像)がいらっしゃるのだ。
「うーん。やっぱ、シュトラウス?」
「そうやんな!行こっ!」
ヴァッハウ渓谷でドナウ川に手をつけ、ヨハン・シュトラウス(以下シュトラウス)の音楽を聴いてから、彼は私達兄弟の中でうんと身近な存在になったのだ。
シュトラウスのコンサートへ。新たなお気に入りの曲は……
オペラ座で、シュトラウスのような格好をしているお兄さんに勧誘され、私達はシュトラウスのコンサートも聴きに行った。王道の「美しき青きドナウ」や「皇帝円舞曲」はもちろん素晴らしかったが、私達が新たに気に入ったのは、「エジプト行進曲」だった。
さて、市立公園では黄金色に輝くシュトラウス像に、周りの大人達に助けてもらいながらよじ登り、私達は満面の笑みで写真を撮った。その時も兄弟で口ずさんだのは、エジプト行進曲の中間部の力強くも愉快なメロディーだった。
「音楽の都」を感じさせるレストランも
レストランやカフェもまた、「音楽の都」を感じさせる所が多かった。ベートーヴェンも通ったという、ウィーン最古のレストラン「グリーヒェンバイスル」も、まさしくその一つだろう。
私達4人は、すっかりお気に入りになった仔牛のカツレツ「ウィーナーシュニッツェル」を食べながら、四方に書かれた、音楽家や芸術家のサインに見入った。
それらはまるで、アートだった。
ウェイターが教えてくれた音楽家の中にベートーヴェンという言葉が聞こえて来た。
「ベートーヴェンだって!」
「ベートーヴェンもここで、シュニッツェル食べたのかな?」
当時の私のヒーローやヒロインは、映画俳優・女優か、スポーツ選手だった。
しかし、私はオーストリアに来てから
「音楽家って、意外にかっこいいのかも……?!」
とも思い始めていた。
ウィーンに来て、このサインを見て、私のそれまでの価値観も少々変わった気がする。
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