オーストリア4 モーツァルト三昧〜オーストリアで馬車に乗るなら〜
旅にまつわるBGMをかけながら、記事をお楽しみ下さい♪
モーツァルト生家訪問で、脳裏BGMが変わる?!
ツアーでは自由時間もあり、その間、私達はモーツァルトゆかりの地をたくさん回った。
モーツァルトの生家で流れる音楽は、昔発表会で弾いた曲もあり、はるか遠い国に来ているはずなのに懐かしい感覚がした。
ヴァイオリンを習っていた弟も、モーツァルトの小さなヴァイオリンが、数年前自身が使っていたヴァイオリンと似ている事に喜んだりしていた。
面白いものだ。
これでもかと、モーツァルト家族ゆかりの地を観光していると、本当に自分達がモーツァルトやナンネルになったような錯覚に陥ってくる。
メインストリートのゲトライデ通りを散策しながら脳裏に響くのは、普段のようなアメリカンポップスではなく、先ほどモーツァルト生家で流れていたピアノコンツェルトだった。
弟も、CMなどで流れて来る曲を覚え口ずさむ傾向があったが、早速生家でよく流れていたモーツァルトの曲を口ずさんでいた。
母はそんな兄弟を、嬉しそうに眺めていた。
感激が続く祖母
祖母はというと、どの観光地に行っても感極まっている様子だった。
それがピークに達したのは、ザルツブルクでも最も歴史的に重要な「ザルツブルク大聖堂」だった。
モーツァルト洗礼の地でもあり、当時にタイムスリップした感覚に陥らせてくれる大聖堂に足を踏み入れるなり、声が上ずり、
「真理ちゃん……私達……ついにここまで来たわね……!」
と立ち止まってしまった。
母をはじめ、もう誰も祖母の感激を止めることができなかった。
馬車は断然ザルツブルクで!その訳は……
モーツァルト一家は馬車に乗り、ウィーンまで演奏旅行に出掛けたのも有名な話だ。
弟と私は、大聖堂前に停まっている馬車に乗りたくてしょうがなかったが、
「馬車はウィーンでの楽しみに取っておきましょう」
と、ザルツブルクでは乗らせてもらえなかった。
実際にウィーンで馬車に乗ることができたが、車が隣を通る中での馬車は、少々違和感があった。
「ザルツブルクだったら、車が全く通らない所が多くて、もっとモーツァルト家族気分が味わえたかもねぇ」
と、母と祖母も後から残念がっていた。
オーストリアのどこかで馬車に乗るなら、モーツァルト達が演奏旅行のため出発したこの地、ザルツブルクをお勧めしたい。
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