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トレイルランニングで頭スッキリ
先日、バーティカルレースに向けてのトレーニングのため、六甲山へ行ってきました。
芦屋川河口をスタート。ロックガーデンから六甲山山頂、魚屋道を下り、有馬温泉まで約15Kmのコース。ロードの15Kmとは違い、体への負荷は高いけれども、頭はスッキリ、リフレッシュできました。それは、なぜなのか。マインドフルネスの視点から考えてみました。
ハイキングコースとしてメジャーなルートも、平日の早朝は人が少なく、とても静か。何度も走ったことのあるルートでも、季節、天気、気温、コンディション次第で、違った景色が見えてきます。その日は、残った雪のおかげでいつもより明るさを感じるトレイルで、標高が上がるにつれ、冷たさを増す空気を肌で感じることができました。
ロードでは、信号や車、通行人、聞いている音楽など、走りながらたくさんの情報が入ってきます。トレイルでも同様に、走りながら情報は入ってきますが、自然の中を走っているせいか、より感覚が研ぎ澄まされ、瞬間瞬間の気づきに集中し、マインドフルになれる気がします。
トレイルを走るときには、着地をどこに置くか、木の根っこ、石ころの場所、傾斜の状態、次に進む先の情報を処理しつつ、同時に、肌に触れる風、目に入る光、聞こえてくる音を同時に感じ、受け入れています。この、五感をフルに活用し、受け入れる感覚。そして、好き、嫌いといったジャッジをすることなく、淡々と足を進める。マインドフルネス瞑想と似ていると感じています。
脳科学の研究では、思考がとめどなくさまよい、ぼんやりとしている状態のときは、脳のエネルギーの多くを消費しており、瞑想をすることで、脳を休息させることができるとわかってきています。この状態をトレイルを走ってる時に作ることができ、走った後のスッキリ感につながっているのでは、と思います。(もちろん、走った後の温泉とビールもリフレッシュには大切!)