「ひとりでがんばらない」人のチームビルディング戦略と3つの秘訣 #045
リーダーとしてチームを引っ張る中で、最も難しいと感じたことの一つが、チームが自発的に動けるようにすることです。
管理職になりたての頃は、何でも自分でやらなければならないという強い責任感がありました。
「リーダーとしての役割は、全てを管理し、全ての結果に責任を持つことだ」
という考えに囚われていたんです。しかし、それではチーム全体の力を最大限に発揮できないという壁にぶつかりました。
「チームが自発的に動いてくれたら、もっと成果が上がるのに」と思うことが増えていった頃、自分のリーダーシップスタイルを見直す必要性を感じ始めました。
そこで取り組んだのが、メンバーが自分で考え、行動し、リーダー不在でも動けるようにするための方法です。
なぜリーダーは「ひとりでがんばる」ことが多いのか?
多くのリーダーは、私と同じように「ひとりでがんばる」ことに悩んでいます。
これは、リーダーの責任感が強すぎることが一因です。私も、結果が悪ければ自分の責任、成功すればチームの功績と考えていました。
しかし、この考え方には限界があります。
リーダーが全てを管理しようとすると、チームのメンバーは指示を待つようになります。そして、次第に自分の力で動こうとする姿勢が弱まり、自発的に行動することが減ってしまうのです。
リーダーが「自分ひとりでがんばる」という思考を手放し、チームにもっと信頼を置くことが重要だと気づきました。
チームの自発性を引き出すメリットとは?
リーダーが全てを抱え込むのではなく、チームが自発的に動けるようになることで得られるメリットは非常に大きいです。
まず、メンバーが自分の役割を主体的に果たすようになると、リーダーが全ての細かい決断を下す必要がなくなり、結果としてリーダー自身の負担が軽減されます。つまり時間ができ、本来注力すべきことに注力できるようになります。
また、メンバーが自発的に動くことで、個々のスキルやアイデアが活かされ、チーム全体としての生産性も向上します。特に、私が経験したのは、メンバーが新しいアイデアを自分から提案してくれるようになったことです。これにより、これまで自分では気づかなかった解決策が生まれ、チームの成果が目に見えて向上しました。
効果的なリーダーシップでチームを自立化させる方法
では、どうすればチームが自発的に動けるようになるのでしょうか?
私が実践して効果的だった方法をいくつか紹介します。
1. メンバーに責任感を持たせるためのコミュニケーション術
まず、メンバーが自分の仕事に対して責任感を持つようにすることが大切です。そのためには、単にタスクを割り振るのではなく、そのタスクの重要性をきちんと伝え、期待する成果を明確にすることが必要です。
たとえば、「このプロジェクトが成功すると、チーム全体の評価が上がる」とか「このタスクが終わると、次のステップに進める」といった大きな視点を共有するようにしています。
さらに、メンバーが自主的に判断できる範囲を広げることも効果的です。最初は不安を感じるかもしれませんが、信頼して任せることで、メンバーは自分自身で考え、行動するようになります。
2. コーチングを活用してメンバーの力を引き出す方法
私はコーチングのスキルを活用して、メンバーの力を引き出すことに取り組みました。コーチングの基本は「質問する」ことです。何か問題があったとき、すぐに答えを与えるのではなく、メンバーに
「どう思う?」
「どうすれば解決できる?」
と問いかけます。
これにより、メンバーは自分で考え、解決策を見つける力を養うことができます。
特に、リーダーが指示を出しすぎると、メンバーは「指示待ち」の姿勢になりがちです。しかし、コーチングを使って問いかけることで、メンバーが自分自身で答えを見つけ、行動するようになります。これにより、彼らの自信も高まり、チーム全体の自発性が向上しました。
3. 効果的なフィードバックでメンバーの成長をサポートする
フィードバックも重要な要素です。メンバーが自発的に動けるようになるには、適切なフィードバックが不可欠です。私自身も、フィードバックの質がメンバーの成長に大きく影響することを感じました。
フィードバックの際には、単に結果を評価するのではなく、プロセスに焦点を当てることが大切です。
「どうしてその方法を選んだのか?」と質問することで、メンバーが自分の考えを振り返り、次に活かせるようになります。
また、ポジティブなフィードバックを重ねることで、メンバーが自信を持って次の挑戦に取り組む姿勢を育てることができます。
自発的に動けるチームが実現する未来
自発的に動けるチームが出来上がると、リーダーがいなくてもチームは成果を上げ続けることができるようになります。実際に私のチームでは、ある時期に私が不在でもプロジェクトが順調に進行し、素晴らしい結果を出してくれたことがありました。
この経験を通じて、リーダーが全てをコントロールする必要はなく、チームを信頼して任せることで、より良い成果が生まれると実感しました。
「ひとりでがんばらない」ことは、リーダーシップにおいて重要な要素です。自発的に動くチームを育てることで、リーダー自身の負担も減り、チーム全体が成長し続けることが可能になります。
私が経験したように、メンバーが自主的に動ける環境を整えることで、チームの未来が大きく変わるのです。
今日のおススメ本:「1分間マネジャー」
自発的なチームビルディングを始めるための3つの秘訣
最後に、今日から始められる小さなステップを紹介します。
まず、次のミーティングでメンバーに「どうすればいいと思う?」と問いかけてみてください。そして、彼らが答えを見つけたら、そのプロセスをしっかりと評価し、フィードバックを与えてください。
私が読んだこの本にはその具体的な質問が書かれていて、私がマネジャーになった時からずっと意識して活用しています。
物語形式で30分ほどでさくっと読めるので気になる方はぜひ読んでみてください。
こうした小さな積み重ねが、やがて自発的に動けるチームを作り上げます。リーダーシップの本質は「自分で全てを抱え込まない」ことです。私も、まだ完全にはできていない部分もありますが、日々の実践を通じて、より良いチーム作りに向かっています。あなたも、ぜひ「ひとりでがんばらない」リーダーシップを実践してみてください。
今回の記事、いかがでしたでしょうか。
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