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転職するつもりのなかった私が、Psychic VR Labの人事担当になった理由

10/1付けで、VRプラットフォーム「STYLY」を運営する「株式会社Psychic VR Labサイキック ブイアール ラボ」に人事担当者として入社させていただくことになりました。

エージェントも求人媒体も利用せずにこの会社に辿り着き、最初「なんとなく気になる」という状態から、選考が進むにつれて最終的に
「土下座してでも何でもいいからこの会社に入らせてもらいたい!!」
というテンションにまで志望度を変えていったのが私です。

いうて私の土下座に全く価値はありませんが、今日はその転職活動についての話をしようと思います。

割と詳細に書くので、これから選考を控えている方や、XR業界への転職を考えている方に少しでも参考になったら幸いです。

◇ご応募はこちらから


Psychic VR Labを選んだ理由

結論、最終的な理由は大きく分けると3つあります。

①【ミッション】
 会社の理念と自分の欲求がドンピシャでマッチしたから
②【カルチャー】
 行動指針が普段意識していること+こうありたいと思うことだったから
③【人】
 一緒に働きたいと思える人がいたから

前提として少しでも私が貢献できるポジションがあったという運の良さはありますが、「最初からこの軸で会社を探していた」というよりは、「振り返ればこれが理由だった」という感じです。


前職でやっていたこと

私はもともと営業アウトソーシングと人事系SaaSの2事業があるベンチャー企業で、人事担当者として育成企画屋をやっていました。

新メンバーのオンボーディング、リーダーやマネージャーのレイヤー別研修の企画推進から、月1の社内勉強会の運用などなど。

あとは採用広報周りや社内横断プロジェクトも幅広く経験させてもらっていました。


その会社でとても楽しく働いていたのですが、実は1年前くらいから体調を崩してしまったんですね。理由は普通に寝不足と過労です。

前職の規程休職期間内に復活できなかったため一度退職しましたが、ありがたいことに業務委託で仕事を受けられるように元上司が取り計らってくれました。生活の拠点も都内から実家のある千葉の田舎に変えました。

お恥ずかしい話ですが、私は自分がこの状況になって初めて「うつ状態」や「適応障害」と呼ばれる病気のことを調べました。
その原因についても「知っていたらもっと事前に予防はできたかもしれない」とか「もっとこういう研修を社内でやればよかった」とかいう後悔も出てきました。

そういう気持ちもあって、私は約9ヶ月休養したころに勉強がてらメンタル心理カウンセラーの資格を取得して、その後、公認心理士の資格を取るための通信大学への進学も決めました。

完治してからも、まったくもって「どこか会社に勤めて働こう」とかいう気はなく、「リモートで少しずつ仕事しながら通信大学で勉強して、しばらくは田舎でのんびり過ごそう」みたいなゆるい感じで生活していました。


Psychic VR Labとの出会い

そんな私が転職する最初のきっかけとなったのは、カウンセリング系の情報収集をしていく中でたまたま読んだ「HIKALY」の記事でした。

これはPsychic VR Labが岡山のクリニックと共同開発したVRカウンセリングのサービスです。(メイン事業ではありません)

ちなみに実際に試して「めっちゃええやんけ!」と感動した体験談がこちらです。

私はここで初めて、ほぼ知識ゼロの状態で「XR業界そのもの」に興味を持つようになります。


認知科学コーチング

時を同じくして、以前から続けていた認知科学コーチングで好きな言葉をひたすら書き出すワークみたいなことをやっていて、そこで抽出された私の人生のテーマみたいなものが「人の爆発個性を可視化したい」だったんですね。

人の能力や個性は爆発して然るべきだと思っているし、私は「自分は普通の人間です」と思っている人こそ可能性を感じるし、そういう人の個性が爆発する瞬間を可視化したい。

だから私が公認心理士の資格を取ろうとしているのも、カウンセリングやコーチングの勉強をしているのも、「人の爆発個性を可視化する」ための手段という感じです。


ミッションへの共感

HIKALYを体験したとき、ふと「開発したのどんな会社だろ」と思ってPsychic VR Labのサイトを開きました。
見てもらうと共感いただけると思いますが、「シュッとしててイケてるエンジニア組織」というのが私の第一印象です。

すると次に目に飛び込んできた言葉に、私は思わず衝撃を受けました。

ミッション:人類の超能力を解放する。FREE INNER CREATIVITY.


「解放」!!!??

私は勝手に、自分のテーマの「爆発」と近しいニュアンスを感じてしまいました。
だって前提として、これは「人の可能性を信じていないと出てこない言葉」だと思ったから。

そしてその後にはこう続きます。

私は「この会社であれば、私が思う何倍も広い範囲と深さで『爆発個性の可視化』に携われるのかもしれない」と思うようになりました。

ちなみに近くにいた姉に会社のミッションを伝えたら「やべー会社なんか?」と言っていました。


ライター応募

フルで働くことはまだ視野に入れていなかった時期なので、私はアルバイトでも業務委託でもいいから、なんかできそうな仕事ないかなーと求人を検索し始めました。

すると同社の業務委託ライターの募集ページを発見。応募してみると運良く面談してもらえました。

この時に面談してくださったのが、実は今マーケを担当されているSTLY MAGAZINEの編集長なのですが、「個性的なメンバーが多い」という文脈から縄文タトゥー街録chの話になったので、割とそこで「ええ会社やな」と思いました。
個性的なメンバーが多いこと以上に、それを個性として受け入れてくれる(放っておいてくれる)風土があるところに魅力を感じました。

ちょうどその頃リハビリがてら「無名人インタビュー」というボランティアの企画でインタビューライターをやっていたのですが(半年で15人ほど実施)、タイミング良く私の経験が活かせそうな企画があるというお話をいただきました。

ところが喜んだのも束の間、後日企画自体が一旦ストップすることになり、「また企画が始まったらお声かけさせてほしい」と連絡を受けました。

まあこれもまた人生です。


恋煩い

そこから2週間くらい、私は勉強しながら、ちょくちょくPsychic VR LabのサイトやSTYLY noteを見つめ続ける日々を過ごしました。(キモい)

だってミッションがまずドンピシャなんだもんなあ。
行動指針の5つも、普段意識して大事にしたいと思うことだしなあ。
ここで働いている人たちもみんな面白そうだなあ。話聞いてみたいなあ。

行動指針


まだまだ自分の脳みそで考えられることを遥かに超える刺激を欲している私は、サイトを見ていくうちに、どっぷりとこの会社に浸かりたい欲が湧いていることに気付きました。

というわけで、私は今度は正社員のオープンポジションの募集要項からまた応募しました。


ここまで書いていて、私はただのPsychic VR Labのストーカーなのかもしれないと思い始めました。



転がるように入社するまでの話

カジュアル面談

この時カジュアル面談をしてくださったのが、今後一緒に仕事させていただく採用担当のnackyさんです。

nackyさんの第一印象は「はっきりしていて気持ちがいい人」です。

どんな人が欲しいかという話をよく見せるでもなくとてもリアルに話してくれて、私の中でこの会社に対する解像度が一気に上がりました。

会話のスピード感と、たまに出るnackyさんの「これもできそうだな」というアイデア出しに、この方と一緒に「こうしてみよう」「これはどうか」と議論しながら仕事できたらとても楽しそうだな、と思いました。

「じゃあもしよかったら次回が書類選考になるので」とnackyさんが言うや否や、被せ気味で「進みます」と私は回答していました。


書類選考

履歴書の志望理由には「『人類の超能力を解放する』というミッションに腹落ちしたからです!」みたいなことを書きました。

文字面だけ見たら普通にやべー奴なのかもしれませんが、事実なのでしょうがないです。

そして運よく1次面接の案内をいただきました。きっとここはやべー会社に違いありません。


1次面接

再度nackeyさんと、より詳細な過去の実績や転職の背景についてお話しました。

彼女からは面接終了後「うちの会社で何をやりたいかって点が弱いかも」というフィードバックをもらいました。
確かに「そのミッションを達成するのであれば業務内容は何でもいい」と言うのがこの時のスタンスだったので、私は改めてこの会社で何を成し遂げたいのかを考えました。

その日のうちに「社員のインタビュー記事でもクライアントの導入事例でもSTYLYユーザーを追ったドキュメント映画でも、超能力が解放される瞬間に立ち会って可視化したいです」みたいなことをメールで送ったら、nackeyさんはめっちゃ優しく受け止めてくれて、心温まるコメントまでくれました。

ちなみにそのメールを開いたのは実家のトイレの中でした。私が「ついていきやす姉さん」ってひとりごちたのもトイレの中でした。
トイレが思い出の場所のひとつに加わりました。


あと面談の時に「他社も見ておいた方がいい」というアドバイスもいただきました。そういえばまるでストーカーのようにPsychic VR Labしか見ていなかった私には目から鱗な話です。

その後、Clusterさん、Synamonさん、HIkkyさん、MyDearestさん、Ambrさん、Alcheさん、Character bankさん、Symmetryさん、、などなど、いくつかの企業情報を見て回りました。(この時点で知っている会社はひとつもありませんでした)
自分では収集できる範囲に限りがあったので、XRおしごとナビを登録して検索しました。

するとやはりそれぞれで「XRで実現したい世界」も「誰にどうやって届けたいのか」も違いすぎました。

2社くらい実際にカジュアル面談もしていただきましたが、普段畑や田んぼに囲まれて生活していたい私には、「世の中全部を仮想空間に持っていく」系の思想を持つ会社とは少し違うかもしれないな、と思いました。

ミッション、カルチャー、そのポジションで多少なり自分が貢献できるスキルの部分。それらを総合してもやっぱりPsychic VR Labが1番自分には合っている気がしました

もし選考に進まれる方がいましたら、この他社比較は絶対やっておいた方がいいと思います。


2次面接

次に面接してくださったのが、Corporate Teamで一緒に仕事をすることになるCHROと経理担当の方です。

お二人ともめちゃくちゃお優しくて、私の拙い回答をとてもフォローしながら聞いてくださいました。(しっかりしろ)

途中「人の爆発個性を可視化したいんだ」って話をした時に、CHROの方に「マーケじゃなくて人事である理由は何か」を聞かれました。確かに考えてみればそうです。
答えに迷っていると、すかさず経理担当の方が「可視化する対象が違うんじゃないですかね?人なのか商品なのか」というほぼ完璧すぎる回答を出してくれました。

実際に私は、周りの人が楽しそうに働いているのを見た時が一番楽しいですし、そのために必要な環境づくりを進んでやりますし、そのためにもまず何しろ自分が一番楽しそうに働くことを意識していたことを思い出しました。(しっかりしろて)

ここで聞かれた「XRの今後の話」についてはぜひまたゆっくり語らいたいなと思いました。

ちなみに最後5分くらいで趣味の話になって、CHROの方が「自分の趣味は表向きはサウナですね」というので、みんなそれぞれ「シュッと表に出せる趣味とそうでない趣味がある」のだということを思いました。

私も最初は「陶芸と畑と田んぼです」みたいなことを言っていたのに、面接終了1分前くらいで思わず「普段ゴリゴリのBLのエロ漫画読んでいるので安心してください」みたいなことを口走ってしまいました。
そしたら向こうからも「自分は生粋のラブライバーでこの土日にライブに行く予定なので安心してください」みたいな回答をいただけました。とても素敵なラスト1分だと思いました。

その後、志望度もさらにぶち上がった状態で、運よく最終面接まで行くことができました。


最終面接

対面での面接です。
CEOとnackyさんだけかと思いきや、やはり人事職で関わりが増えるだろうということで役員のお2人も同席してくださいました。

職務経歴書に「ドキュメント作成業務請負い」みたいなことを記載していたので、実際に過去に作成した資料を見せることになりました。

手元にあったのが奇しくも私が体調を崩した際の両親への同居提案資料で、なぜかそれを一部始終プレゼンするというちょっとカオスな時間になりました。(勝手に最後まで話し始めたのは自分)

普通にくそ恥ずい

体調を崩してた時期の資料なのでちょっとネガティブも書いてあったりして、話しながら「当時の私こんなこと考えてたんだ」とびっくりしました。

その後は何を人生のテーマにしているのか、何を大事に生きているのか、なぜこの会社なのか、それを実現するために何でもやる覚悟はあるのか、といったことを聞いていただき、自分の考えを伝えました。

CEOが過去のインタビュー記事で「コードを書くことが自己表現のひとつだった」というお話をされていたのでその背景を直接聞くことができて興味深かったですし、役員のお2人もそうなのですが、やはりそのお人柄もお話もとても面白い。

nackyさんを始め、「シンプルに一緒に働きたい」とか「この人のココ真似したい」と思える人が色んなところにいるって、それだけで幸せかもしれません。


面接は無事終わりましたが、この時のテンションとしてはもう、冒頭書いた「土下座してでも何でもいいからこの会社に入らせてもらいたい!!」という状態だったので、私は思わずnackeyさんに「お願いですここで働かせてください!」みたいなメールを打っていました。(普通に迷惑)

おそらく私がそわそわ不安でいるのを察知してか、nakeyさんが不安を払拭してくれるような優しいメールをくれました。
メールを開いて「姉さん…」とひとりごちた場所はまた実家のトイレでした。


後日ありがたいことに、内定通知を頂くことができました。



こうして振り返ってみると、選考過程で都度自分の考えをより深める機会をいただきました。
選考に関わってくださった皆さんには本当に感謝ですね。

長々と詳細に書きましたが、少しでも今後選考に進まれる方の情報整理の参考になれば幸いです。

・何を今後の人生のテーマにしているのか
・なぜ実現する手段が他社ではなくPsychic VR Labなのか
(→ミッション/カルチャー/自分が貢献できるスキルがマッチするか)




最後に

かつてCHROの方が「働いていることが人生の誇りになる会社にしたい」ということをこちらのnote記事に書いていました。超絶共感です。

そのために私がやるべきことはたくさんありますが、まずは社内のことに関して誰よりも詳しい人間になりたいですし、社内体制を整えながら、正確にそして的確に、一緒に働きたいと思う人たちに届けたいと思います。

これから努めて勉強していきますので、皆様どうぞ色々教えていただけると嬉しいです。


そしてPsychic VR Labではただいま絶賛メンバー募集中です!!!!!!(特にエンジニア部門、セールス・マーケティング部門)

この記事を読んで、少しでも「自分ともマッチするかも?」と興味を持ってくださった方はぜひご応募くださいませ。
まずは話だけでも聞いてみたい!という状態でももちろん構いません!

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皆様からのご応募、心よりお待ちしております!
これからも何卒よろしくお願いします。






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